【中日】大野雄大と大島洋平のベテランコンビは現状維持、岡林勇希が急上昇 2024年俸ランキング

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大野雄大と中田翔がトップタイの3億円、大島洋平が続く

昨季は球団史上初めてとなる2年連続の最下位に終わった中日。このオフは12球団ワーストの390得点に終わった貧打解消へ、自由契約となっていた中田翔や中島宏之ら5人の野手を獲得するなど積極的な補強を見せた。

そんな中日の外国人選手を除く2024年の年俸ランキングトップ10は以下の通り(金額は推定)。

■2024年 中日年俸ランキングトップ10

1位 大野雄大 3億円(±0)
1位 中田翔 3億円(±0)
3位 大島洋平 2億5000万円(±0)
4位 柳裕也 1億4800万円(4000万△)
5位 祖父江大輔 1億円(±0)
5位 涌井秀章 1億円(±0)
7位 小笠原慎之介 9300万円(2700万△)
8位 岡林勇希 7300万円(3300万△)
9位 藤嶋健人 7000万円(2400万△)
10位 木下拓哉 6800万円(±0)

※()内は前年比

トップは3億円で大野雄大と新加入の中田翔。大野は昨季開幕直後に左肘の違和感で戦線離脱。クリーニング手術を受け、その後はリハビリに専念したため、一軍での登板は1試合のみに終わった。

ただ、3年契約の最終年となった昨季までに契約を1年延長するオプションの条件を満たしていたため、現状維持で更改。復活を期す今季は万全の状態で開幕を迎え、再び先発陣をけん引する役割が期待される。

中田はこのオフに巨人との残り2年の契約を破棄し、中日と2年契約の年俸3億円程度で契約。昨季は92試合に出場して打率.255、15本塁打、37打点の成績からすると、破格の条件と言える。近年貧打に悩む中日打線の救世主となれるか注目だ。

3位には2億5000万円で現状維持の大島洋平。昨季は12年連続で規定打席に到達し、リーグ5位となる打率.289をマーク。8月26日には球団史上7人目となる通算2000安打を達成した。2年契約の2年目となる今季も自身の役割を全うし、チームの勝利に貢献する。

小笠原慎之介は1億円に惜しくも届かず

4位は1億4800万円の柳裕也。昨季は24試合に登板して4勝11敗と打線の援護に恵まれず大きく負け越すも、防御率はリーグ6位の2.44と安定していた。3年連続で規定投球回もクリアし、年俸は昨年から4000万円アップ。30歳を迎える今季も安定した投球で先発陣を支えたい。

5位は1億円で祖父江大輔と涌井秀章が並ぶ。祖父江は昨季45試合に登板し、3勝5敗13ホールド、防御率3.57をマークし、6年連続となる40試合登板をクリアした。節目の通算500試合登板まであと37に迫る鉄腕は複数年契約を結んでいるため現状維持で更改。3年契約の最終年となる今季も、老練な投球術で勝利へのバトンをつなぐ。

昨季楽天からトレードで加入した涌井は21試合に先発、リーグワーストの13敗(5勝)を喫し、防御率3.97の成績だった。ただ、打線の援護に恵まれなかったこともあり、現状維持で契約を更改。プロ20年目の今季は2020年以来の2桁勝利を目指したい。

7位は小笠原慎之介で9300万円。5年ぶり2度目の開幕投手を務めた昨季は25試合に先発、チームトップの160.2イニングを投げ、7勝12敗、防御率3.59をマーク。昨季の6600万円から2700万円アップとなったが、1億円にはわずかに届かなかった。今季もフル回転の働きで、来年は大台を大きく超えるアップを勝ち取りたいところだ。

岡林勇希が3300万円アップで8位に浮上

8位は7300万円の岡林勇希。昨季は自身初のフルイニング出場を達成し、打率.279、3本塁打、31打点、163安打をマーク。球団新記録となる29試合連続安打も記録し、2年連続でベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した。年俸も昨年の4000万円から3300万円の大幅増。今季も走攻守すべてでチームをけん引する活躍が期待される。

9位は7000万円で藤嶋健人。昨季はチーム最多の56試合に登板し、1勝1敗4セーブ14ホールド、防御率1.07をマーク。夏場には28試合連続無失点を記録するなど、抜群の安定感で年俸も昨年から2400万円アップとなった。今季も任されたポジションでがむしゃらに腕を振り、投手陣を支えたい。

10位は6800万円で木下拓哉。昨季は開幕から正捕手として扇の要を守っていたが、6月に右手を骨折。約2カ月間の離脱を余儀なくされ、89試合に出場、打率.237、5本塁打、26打点といずれも前年を下回る成績にとどまった。順調にいけば国内FA権の取得条件を満たす今季も単年契約で勝負。シーズン通した活躍でキャリアハイの成績を目指す。



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