世界一長い「ちくわ・きりたんぽ・つくね」に続き「バウムクーヘン」高専生挑戦…本番へ向け10メートル試作

鳥取県米子市の公園で行われたのは、なんと長さ10メートルのバウムクーヘン作りです。
「世界一長い」シリーズで数々の記録を持っている米子工業高等専門学校と鳥取県がタッグを組んで始まったこの企画。
なぜ、バウムクーヘンを作ることになったのでしょうか。

土江諒 記者
「先ほどから非常に良い香りがしてるんですよね。皆さん何かをクルクルまわしてます。何を焼いてますか?」
「バウムクーヘンです」

14日午後。米子市内の弓ヶ浜公園で米子高専の学生らが作っていたのは…みんな大好き、バウムクーヘンです。

鳥取県広報課 谷口健一 課長
「ねんりんをみんなで焼き上げる。ねんりんピックも県民みんなで作り上げていきたいと思っています」

バウムクーヘンと言えば"ねんりん"のような断面が特徴。
そして、この秋、鳥取県で開幕するのは「ねんりんピック」。

つまり、大会のPRです!

60歳以上の人が中心に参加するスポーツや文化の祭典「ねんりんピック」。
今年鳥取県で開催されますが、大会の成功と認知度向上のため、世界一長いバームクーヘンを作ることになったというわけです。

タッグを組んだ米子高専と言えば…

7年前には長ーい「ちくわ」。その翌年には長ーい「きりたんぽ」。更にその翌年は長ーい「つくね」を焼き上げ、いずれも世界記録を樹立した、長いものを作るエキスパート集団です。

米子高専 谷藤尚貴 教授
「柔らかさとか膨らみとか、以前の挑戦と同じように応用させ、4度目の世界記録樹立を目指してます。」

3月3日の本番では、現在の世界記録20.87メートルを超える約22メートルを作る予定。
14日は試作ということで、10メートルにチャレンジしました。

生地にはたっぷりの、ハチミツが使われていますが、実はこれ…

米子高専 谷藤尚貴 教授
「今回のハチミツはセイタカアワダチソウのハチミツという変わった物を使ってる。恐る恐る混ぜて他のハチミツと比較してみたらこっちの方が美味しいねって話になって」

あの厄介な外来種セイタカアワダチソウのハチミツなんだとか。

そして、焼くことおよそ3時間半。見事、試作品成功!かと思われましたが…

米子高専の学生
「つなぎ部分は生焼けのところもあるので、成功とは言い難いかな…」

予定より1時間オーバーで、タイムアップ!
繋がりはしましたが、課題の残る結果となりました。

鳥取県広報課 谷口健一 課長
「みんなで世界一を達成することで、チャレンジすることの大切さを共有していきたい」

世界記録チャレンジの本番は3月3日。
ねんりんピックを前に、大会を熱く盛り上げでくれそうです。

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