大学生4名を含む侍ジャパン28名を発表! 井端監督「これからの日本を背負って立つメンバー」

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2月14日『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表』選手発表記者会見が行われた。日本野球機構事務局長/侍ジャパン強化委員会委員長・井原敦と侍ジャパントップチーム監督・井端弘和が登壇し、井原強化委員長は次のようにあいさつした。

「この度の『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024』2試合は、本年11月に開催される『ラグザス presents 第3回プレミア12』に向けた侍ジャパンのチーム強化が目的の試合となる。井端監督にとっては11月に侍ジャパンが連覇した『アジアプロ野球チャンピオンシップ』以来となる2大会目の指揮になる。欧州代表との対戦は2015年以来、前回の対戦成績は1勝1敗。欧州野球の活躍は近年目を見張るものがあり、昨年の『WBC』にはイギリス、オランダ、イタリア、チェコが出場し、一次ラウンドでのチェコ戦、準々決勝のイタリア戦はみなさんの記憶に新しいことでしょう。またWBSC世界ランキング7位のオランダはすでに『プレミア12』の出場が決まっている。今回の欧州代表のメンバーは各国を代表するメンバーが来日すると聞き、対戦を楽しみにしている。井端監督は今回の選手選考に向けて今月初旬に沖縄、宮崎と12球団を回った。また昨年12月に四国で開催された大学代表候補選手強化合宿にも足を運び、プロのみならず、先を見据えた視点で選手選考した。この後発表される28名の選手には本強化試合、『プレミア12』の活躍はもちろん、その先に控える大きな国際大会での活躍も願っている」

井端監督が選出28名のメンバーは次の通り。

【侍ジャパン】
【投手】
11山下舜平大(オリックス・バファローズ)
13宮城大弥(オリックス・バファローズ)
15松山晋也(中日ドラゴンズ)
16種市篤暉(千葉ロッテマリーンズ)
18森下暢仁(広島東洋カープ)
19金丸夢斗(関西大学)
20栗林良吏(広島東洋カープ)
21隅田知一郎(埼玉西武ライオンズ)
23渡辺翔太(東北楽天ゴールデンイーグルス)
28中村優斗(愛知工業大学)
59根本悠楓(北海道日本ハムファイターズ)
61平良海馬(埼玉西武ライオンズ)

【捕手】
22古賀悠斗(埼玉西武ライオンズ)
31坂倉将吾(広島東洋カープ)
50山本祐大(横浜DeNAベイスターズ)

【内野手】
6源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)
7中野拓夢(阪神タイガース)
10宗山塁(明治大学)
24紅林弘太郎(オリックス・バファローズ)
25石川昂弥(中日ドラゴンズ)
51小園海斗(広島東洋カープ)
55村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)

【外野手】
1森下翔太(阪神タイガース)
3西川史礁(青山学院大学)
8近藤健介(福岡ソフトバンクホークス)
9塩見泰隆(東京ヤクルトスワローズ)
60田村俊介(広島東洋カープ)
66万波中正(北海道日本ハムファイターズ)
※選手名の前の数字は背番号。

代表メンバーを発表した井端監督はこのように語った。
「代表経験者はいるし、初めての若い選手とバランスよく選べたとも思う。秋にある『プレミア12』に向けた新たな選手の発掘や、経験者を呼んで伝えるべきことを伝えたいのと、あとその先の『WBC』、『オリンピック』予選、『五輪』に向けた新しい力をバランよく選べたと思う。これからの日本を背負って立つメンバーかなと思う」

指揮官はキーマンに侍ジャパンの主力3名の名前を挙げた。
「代表に長くいる源田選手、近藤選手、村上選手には『プロ野球はこういうものだ』『代表はこういうものだ』と若い選手に見せてくれればと思っている」

大学生4名が選出された意義について質問されると、強化委員長と監督はこう返答した。
井原強化委員長「トップチームはオールジャパンの代表という認識。今までなかなかNPBの選手以外は選べなかったが、今回井端監督が実際に視察してオールジャパンという視点、この先を見据えた視点で選んでくれた。今後選択の幅も広がるし、選手にも新たな目標になると思い、大きな期待をしている」
井端監督「今年のプロ野球のドラフトに入ってくるのは間違いないし、入ってきてもすぐに侍ジャパンに入ってくるだけの力があるのは間違いない。『WBC』や『五輪』を見据えて、学生の内に一度ユニフォームを着ておくのも、彼らにとってプラスかなと思い選んだ」

大学生4名の評価を求められた井端監督は。
「宗山選手が大学1年の時に初めて見たが、ショートの守備についている姿に花があった。昨年の大学ジャパンの合宿にも臨時コーチとして見させてもらい、いろんな角度から守備を見たが、何も言うことがない。学生のうちに何も言うことがないことにびっくりした。源田選手もいるので、守備を吸収してほしいし、近藤選手、村上選手もいるので、打つ方でも何か吸収してもらえればと思う。
中村投手は昨年12月に見たが、寒い中150km中盤から後半をずっと投げられた。1球も140km台がなかったのは、ひとつ上をいっていると思う。代表でも速いストレートを投げてほしい。
金丸投手は大学の中で群を抜いて制球力がいいと思う。左で150kmいき、左バッターのインサイドをどんどんつける。ちょっと大学の中でも抜けているのかなと思う。
西川選手は昨年3年の時から大学ジャパンで四番を打っている。飛距離が大学生では群を抜いている。大学ジャパンの四番はプロに入ってもみんな活躍しているので期待したい」

井端監督は『アジアプロ野球CS』組にも期待した。
「昨年活躍して今回、レギュラーシーズンがまたあり結果次第だが、『プレミア12』にも来てほしいと思い選んだ。紅林選手は昨年選んだが、ケガで離脱したので、今回また見てみたいと思い呼んだ」

石川に期待すること、サプライズ選出となった田村の評価を求められると。
「田村選手は昨年の『アジアプロ野球CS』でも候補に挙がっていたし、昨年広島との練習試合をして彼のスイングに素晴らしいものを感じ、一度見てみたいと思い選んだ。レギュラーシーズン次第で日本を代表する打者になると思う。石川選手も昨年レギュラーとしてやったので、右の打者では次世代を担う打者だと思う。彼は反対方向に打つのがうまいので、国際試合に向いていると思い今回呼んでみた」

内野手は遊撃手が4名、一塁手不在の点を指摘されると。
「まずファーストは石川選手。昨年終盤にファーストを守っていたし、そこは立浪(和義)監督にも伝えている。まず石川選手でいこうかなと思っている。源田選手はショート、小園選手をセカンド、そこの二遊間コンビを見てみたいということで、その点についても新井(貴浩)監督には伝えている」

井端監督は『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024』での2連勝を誓った。
「前回1勝1敗なので、欧州代表も力を付けているのは間違いないが、必ずそこを打ち破って2連勝したい」

結果を残すとともに、全員に出場機会を与えることも約束した。
「この先レギュラーシーズンもあるので、うまいこと、全員に出場機会、チャンスを与えたい」

果たして、侍ジャパンは結果と内容を両立することができるのか。『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024』日本vs欧州代表は3月6日(水)・7日(木)・京セラドーム大阪にてプレーボール。チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表 のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2448419

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