クリストファー・ノーラン監督、映画の脚本は家族がスターにお届け!?

クリストファー・ノーラン監督は、映画の脚本を届けるのに自身の家族を頼っているという。ノーラン監督と6本の映画を撮影したことのある俳優キリアン・マーフィーは、脚本がコピーされないように常に赤い紙に印刷され、ノーラン監督本人が直接渡すことができない場合は、信頼できる親戚からスターに手渡ししてもらうことで、機密性を確保していると明かした。

キリアンはGQ誌にこう語った。「以前は、彼の母親が脚本を届けてくれたんだ。あるいは彼の弟。どこかに行って3時間で戻ってくる」「ある部分で、公開前にストーリーを秘密にしておくことに関係している。でも、伝統に関係している部分もあるだろう。彼らはいつもこのやり方でやってきた。儀式のようなもので、僕には有難い。僕に合っているよ」

一方、キリアンは、ノーラン監督の最新超大作『オッペンハイマー』のタイトルロールを、脚本も見ずに承諾したと明かし、「すでにノーラン監督からは電話があって、この役を演じてほしいと言われていた。だからイエスと答えた。僕はいつも彼にイエスと言っているからね」と続けた。

同映画は作品賞、主演男優賞を含むアカデミー賞13部門にノミネートされている。

昨年夏に同映画は『バービー』と同時期に映画館で公開、2作品が興行的に助け合ったかと尋ねられたキリアンは以前、「そうだね。映画界にとって素晴らしい瞬間だった」「どちらもこれ以上ないくらい素晴らしい映画だと思う。それに、スタジオによる驚くようなマーケティング戦略ではなく、素晴らしかったと思う」「インターネットや人々がバーベンハイマーという映画を作り上げたんだ」とBBCに答えていた。

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