仏ルノー、通期で黒字転換も市場予想に届かず 配当は大幅増額

Gilles Guillaume

[14日 ロイター] - フランス自動車大手ルノーが14日発表した2023年通期決算は、純損益が前年の7億1600万ユーロの赤字から、23億1500万ユーロの黒字に転じた。前年はロシアからの撤退に伴う損失が計上されていた。

ただ黒字額は、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の35億200万ユーロには届かなかった。この予想には、日産株売却による約9億ユーロの損失は含まれていない。

売上高は13%増の523億8000万ユーロ。アナリスト予想は528億8000万ユーロだった。

一方で営業利益率は前年の5.5%から7.9%に改善。今年は7.5%前後と見込んでおり、30年までに利益率を2桁に乗せるとの目標は維持された。

23年の配当額は前年の0.25ユーロから1.85ユーロに引き上げられた。ティエリー・ピエトン最高財務責任者(CFO)は「増配は成長を続けられるという当社の自信を表している」と述べた。

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