季節外れの暖かさは、福島の冬の観光地のひとつ、会津に影響を与えています。シーズンを迎えたスキー場では「雪がないと収入が得られない」と今後の営業を懸念する声が聞かれています。
小枝佳祐記者「こちらのスキー場では、暖冬による雪不足と季節外れの暖かさで、雪は溶け、コース上では芝生が見えている状態となっています」
雪が溶け、地面が見えたゲレンデをスキーヤーたちが滑っていました。福島県猪苗代町にあるリステルスキーファンタジアは、本格的なスキーシーズンを迎えていますが、14日の最高気温は11.8℃と4月上旬並みの暖かさに。
神奈川県から来た女性「厚着しちゃっているのでちょっと暑いですね」 和歌山県から来た親子「雪があったら子どもと楽しめるかなと思って来てみたんですけど、だいぶ雪が無くなってしまっていて残念です」
6コース中1コースしかオープンできず
例年この時期は、75センチほどの積雪がありますが、今シーズンは暖冬の影響で、14日現在15センチと、例年のおよそ5分の1になっています。
ホテルリステル猪苗代・月井英美総支配人「これだけ雪がないと、通常の営業収入が入らないので、スキー場の経営としては非常に厳しいと思いますね」
例年にない“暖冬”と“雪不足”。スキー場では、人工降雪機を使いゲレンデを維持していますが、今シーズンは全6コースのうち、1つのコースしかオープンできていません。また、2基あるリフトも1基しか稼働しておらず、リフトチケットの収入は、およそ半分になっているといいます。
月井英美総支配人「春商品を早く売り出して集客をかけていく手法に変わっていますね」
暖冬を受け、こちらの施設では、サクラの時期に行われるイベントを例年より早く開催する予定で、春の集客に力を入れていくということです。