KSP-POS マーケットトレンドレポート「食品SM」

*POSデータの対象店舗数、抽出期間等は巻末参照。

防災商品

2024年1月1日、能登半島地震が発生。全国での当該週の金額前年比ランキングは以下の通り。防災商品は金額、数量共に前年と比較して大幅に伸長。その他、防災備蓄と関連が考えられそうなカテゴリーでは10位にやきとり(ビン缶詰)、15位に切もちが入っている。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2024年1月1日週、前期:2023年1月2日週)

防災商品の売上数量を日次で見ると、2024年1月2日以降徐々に売上が伸長。2023年は前年の方が数量が大きかったが、2024年はほとんどの日で前年よりもプラスの売上となっている。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2023年12月18日~2024年1月30日、前期:2022年12月19日~2023年1月31日)

防災商品の具体的な商品は以下の通り。カンパンや常備用の商品が含まれており、2024年以降のランキングではほとんどの商品が前年比大幅プラスとなっている。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2024年1月1日週~1月22日週、前期:2023年1月2日週~1月23日週)

防災関連カテゴリー ①米飯加工品

防災商品が伸長していた一方で、その他で関連が想像されるカテゴリー(東日本大震災の際に伸長したカテゴリー)の前年比を見てみると、今回はほとんど動きが無かった。

レトルト米飯品やパックご飯などを含む米飯加工品の2024年1月1日週の前年比は、いずれも数量は大きくマイナス。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2024年1月1日週、前期:2023年1月2日週)

米飯加工品の売上数量を日次で見ると、かゆ・雑炊は2024年1月6日以降前年を上回る数量の日が多いが、レトルト米飯と無菌パック米飯はほぼ2023年までの傾向と変わらず、前年並み~若干マイナスの推移をしている。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2023年12月18日~2024年1月30日、前期:2022年12月19日~2023年1月31日)

防災関連カテゴリー ②ビン缶詰

ビン缶詰の2024年1月1日週の売上前年比を見ると、やきとりのみが金額、数量共に前年を上回った。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2024年1月1日週、前期:2023年1月2日週)

日次で見ると、やきとりは2023年までは前年マイナスの日が多かったが、2024年以降前年プラスの推移に変わっている。他カテゴリーは2023年までと前年比較は同様の傾向が続いている。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2023年12月18日~2024年1月30日、前期:2022年12月19日~2023年1月31日)

防災関連カテゴリー ③ペットボトル飲料

ペットボトル飲料が該当する茶系飲料とミネラルウォーターの2024年1月1日週の前年比を見ると、いずれも数量は前年マイナス。ブレンド茶飲料と国産ミネラルウォーターは金額プラスだが、平均価格アップによるもの。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2024年1月1日週、前期:2023年1月2日週)

日次で見ても、2024年以降の傾向に大きな変化は見られない。

▲KSP-POS食品SM(全国、当期:2023年12月18日~2024年1月30日、前期:2022年12月19日~2023年1月31日)

*KSP-POSの平均価格、金額は全て税抜です。

<調査概要>

POSデータ:KSP-POS 週次、日次データ
期間:週次2024年1月1日週~1月22日週、日次2023年12月18日~2024年1月30日
地域 /店舗数:全国 約860店舗
*KSP-POSは全国約1040店舗の食品スーパーから収集した販売情報データベースです。

食品POSデータの販売・分析・活用の株式会社KSP-SP

弊社は全国食品小売業約1040店舗から収集したPOSデータをメーカー様、卸売業様に活用いただくためのPOS情報として販売しております。

<主なご提供サービス>

・インターネット経由で検索・ダウンロードできる月額定額制のクラウドサービス(KSPワイド 他)
・価格分析や競合分析など特定のテーマに絞って提供するPOS分析レポート
・得意先様のPOSデータ活用支援を行うPOSデータ専門分析ツール(CCMC_S)
・小売業様のPOSデータ開示を支援するための専門ツール(SUP-LINK)

© ダイヤモンド・リテイルメディア