インド卸売物価、1月は前年比+0.27% 前月から鈍化

Nikunj Ohri

[ニューデリー 14日 ロイター] - インド政府が14日発表した1月の卸売物価指数(WPI)の前年比上昇率は0.27%で、前月の0.73%から鈍化した。ロイター調査によるエコノミスト予想の0.53%も下回った。

食品価格上昇鈍化と、製造業製品価格の下落加速が主な背景。

独立エコノミストのサウガタ・バッタチャリヤ氏は「インフレ圧力の緩和が1月に入っても続いた」と指摘した。

1月は食品価格が前年比3.79%上昇し、12月の5.39%から鈍化。製造業製品は1.13%下落で同0.71%から下落が加速した。

燃料と電力は0.51%下落、12月は2.14%下落だった。第1次産品の価格は3.84%上昇、前月は5.78%上昇だった。

バッタチャリヤ氏は「食品価格は野菜に対する冬季の季節的な影響で下落した。燃料と製造業製品価格は、主に中国の需要鈍化による世界的な価格低迷から下落した」と述べた。

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