15戦0勝もウッズ「うまくいけば、今週は」 新キャディ起用

プロアマで18ホールをプレー(撮影/谷口愛純)

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 事前(14日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

PGAツアー出場373試合中、ツアー通算82勝は勝率22%を誇る。タイガー・ウッズが10回以上出場して未勝利なのは、今週の「ジェネシス招待」と今年は8月に開催される「フェデックスセントジュード選手権」だけだ。

過去15度出場しても勝てない理由の一つに、グリーンとの相性を挙げる。「ここでのパットがあまり得意でない。バンピーなポアナ芝のせいでトリッキー。ティショットはフェーダー向きで、アイアンには自信がある。それでも何故かチャンスに恵まれなかった」と開幕前日の記者会見で話した。

ツアー競技の参戦は、昨年4月のメジャー「マスターズ」以来10カ月ぶりとなる。昨年のマスターズ後には、足首の関節を固定するための手術を受けた。

「足首はもう痛くないが、他の部分に影響が出ている。体の感覚に慣れようとしているところ」と体の状態を見ながら調整を重ねる。「この数週間で準備をしてきたから、あしたが楽しみだ」と、開幕2日前の火曜日に練習ラウンド9ホール、この日はプロアマで18ホールを回って開幕に備えている。

今週は新キャディとタッグ(撮影/谷口愛純)

久々のツアーの場で、今週は新キャディとの2ショットも話題になった。専属キャディを務めてきたジョー・ラカバ氏は、昨年5月からパトリック・カントレーとタッグを組んでいる。

今週はマット・クーチャーらを担いできたランス・ベネット氏がウッズのキャディを務める。「プレジデンツカップやライダーカップにも一緒に出場した。誠実で、コースの見方やグリーンの読みも似た感覚を持っている。素晴らしいチームになると思う」と話した。

1992年から出場してきた大会で、自己ベストは1998年と99年の2位。「うまくいけば、今週はチャンスがある」と、初タイトルへの意欲をうかがわせた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/谷口愛純)

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