こたつと電気カーペットの電気代を比較
まずはこたつと電気カーペットにかかる電気代を、設定温度を「強」と「中もしくは弱」に分けて見てみましょう。電気代単価30円/キロワットアワーとして計算すると、それぞれの電気代は、表1の通りです。
表1
※表中の消費電力は目安
※参考サイトを基に筆者作成
こたつよりも電気カーペットのほうが消費電力が大きいため、電気代が高くなることが分かりました。
長時間使用することで電気代の差は大きくなり、設定温度「強」でそれぞれ12時間使用すると約23円の差が生じます。1ヶ月にして約690円です。設定温度を中もしくは弱に下げると、表1のケースであればこたつで約50%、電気カーペットで約37%の電気代をおさえられるでしょう。
また今回は、一人向けの1〜1.5畳タイプで比較しています。家族で使える大きいタイプになると、さらに電気代は高くなるでしょう。
それぞれの電気代をおさえるコツ
この章では、こたつと電気カーペットの電気代を少しでもおさえる方法をご紹介します。電気代が高騰している今、使い方を工夫して賢く節約しましょう。
こたつ
こたつの下に敷布団やカーペット、断熱シートなどを敷くことで、保温性が高まります。特に断熱シートは床の冷気を防げるため、設定温度を低くした状態でも、十分こたつ内を暖められるでしょう。
さらにこたつ布団は、厚手のものを選ぶか重ねて使用することで、熱を逃がさずに暖かさをキープできます。こたつは電気カーペットよりも比較的電気代が安いため、長時間使うのであれば、こたつのほうが節約しやすいでしょう。
電気カーペット
電気カーペットは、暖めたい場所の広さに合わせたものを使うことで、無駄な電力を消費せずに済みます。暖める範囲を指定できる製品を選ぶと、必要な範囲のみで使えます。
また、カーペットのサイズが大きいほど電気代が上がるため、家のどこのスペースで使うのかを考える必要があるでしょう。室内全体を暖めることはできませんので、ほかの暖房器具と併用することで快適に過ごせます。
こたつのほうが電気代は安い! 使い方を工夫して賢く節約しよう
今回の結果から、こたつのほうが電気カーペットよりも電気代が安いことが分かりました。
電気代を安くおさえながらも快適に過ごしたいならば、今回ご紹介した方法をぜひお試しください。工夫次第では、設定温度を低くしたままでも十分暖かく過ごせるでしょう。
出典
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C 従量電灯B
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 電気カーペット、電気こたつ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー