【フェブラリーS】オメガギネス出走に“ニヤリ”の陣営とは 「Hペース予想で大穴警報発令」

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18日、東京競馬場で第41回フェブラリーS(GI、東京ダ1600m)が行われる。当初、除外対象だったオメガギネス(牡4、美浦・大和田成厩舎)は取得賞金上位馬の回避により出走可能に。鞍上は新たなコンビとなるC.ルメールを迎える予定だ。

前年の勝ち馬・レモンポップにドバイワールドカップを制したウシュバテソーロ。この路線をけん引する2頭が出走を見合わせたことで混戦ムードが漂っていた今年のフェブラリーS。そのムードを一変させる可能性を秘めた素質馬が出走をはたすこととなる。

デビューから【3.2.0.0】連対率100%を誇るダート界の新星・オメガギネス(牡4、美浦・大和田成厩舎)だ。

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■人気勢に逃げ先行馬多数「今年は差し決着か」

近2走は4角2番手と、持ち前のスピードで好走を積み重ねてきたオメガギネス。当初は除外濃厚と言われていたが、回避が相次いだことで出走が叶う運びとなった。

「昨年10月のグリーンチャンネルカップは東京ダート1600mで1分34秒3。今回の出走馬中2位の高速決着を2番手から悠々と抜け出しました。あの時点で来年のフェブラリーSはこの馬かレモンポップの二択、との声も聞かれたほど。オメガギネスの出走可否に目を光らせていた陣営は気が気じゃなかったと思いますね」(競馬ライター)

冒頭に記したとおり、取得賞金上位馬の回避により出走可能のラインに滑り込んだオメガギネス。人気一角が予想されるが、自身が持つありあまるスピードは諸刃の刃で、前走は1コーナーにさしかかるまでに口を割って先頭を追いかけるシーンも。道悪だったこともあり後方待機組にはノーチャンスだったが、GIのメンバーかつ良馬場想定ではそう簡単にはいかないだろう。

「レモンポップがいれば共倒れを避ける展開になったかもしれませんが、絶対王者不在でどの陣営も色気は十分。人気上位のなかに含まれるであろうウィルソンテソーロ、ドゥラエレーデは前走東京大賞典で逃げと番手を分け合っていて、イグナイターやドンフランキーといったスプリント路線の逃げ先行馬も参戦します。おのずと先行馬へのマークはキツくなることでしょう」(競馬ライター)

■ドゥラエレーデ騎乗のB.ムルバザエフがキーマンに

各陣営のプランを惑わせたオメガギネスの出走。同馬の動向を受け、もっとも期待で心が躍ったのがタガノビューティー(牡7、栗東・西園正都厩舎)だ。

「この馬の前走根岸Sは不運でした。スタートで後手を踏んだ挙句、600m通過35秒8は同レース史上もっとも遅いペース。逃げたヘリオスに騎乗していたのがペースメイキングに長けたユタカさんでしたし、後続の騎手もおいそれとは突けなかったのでしょう。その結果、掲示板内を占めたのは道中6番手以内を進んだ馬たち。完全に展開不向きでした」(競馬ライター)

出遅れはもはや通常運転のタガノビューティーだが、裏を返せばその分だけ後方で脚を溜めることもできる。前述の根岸Sは13着と着順だけで判断すれば見せ場なしのレースだったが、自身の上がり3Fは3位と一定の脚を使っていた。この馬がやれることはやっていた、というわけだ。

「オメガギネスは今回、C.ルメールへの乗り替わり。GIでは無双状態の騎手が先行馬に跨る以上、各陣営の意識が前に行くのは明白です。さらに今回のキーマンとなるのは、ドゥラエレーデの手綱を握るB.ムルバザエフ。徹底先行で粘り込む騎乗スタイルで結果を残しており、今回も前をつぶす競馬を敢行するでしょうね」(競馬ライター)

■2012年の3連単37万馬券の再現を……

この流れはまさに2012年のフェブラリーSである。当時の1番人気は逃げ戦法でダート界の王者に君臨していたトランセンド。旧王者・エスポワールシチーも上位人気に支持された先行馬だ。マークすべきは前、との意識が働いた結果、ワンツーフィニッシュをはたしたのは4角13番手以下でレースを進めたテスタマッタとシルクフォーチュン。3連単37万馬券の立役者となったわけだ。

2走前の武蔵野Sは600m34秒5、1000m通過58秒4。ハイペースを味方につけ、上がり3F最速の脚で2着に食い込んでいる。ケイティブレイブやエアスピネル、ワンダーリーデルなど7歳以上の古豪による激走が珍しくないフェブラリーS。この馬が培った経験値と展開利は無視できない。

決戦まであと3日。タガノビューティーの存在から目が離せなくなってきた。

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(SPREAD編集部)

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