志尊淳「尊敬しかなかった」と杉咲花の演技に感服『52ヘルツのクジラたち』の完成披露試写会

映画『52ヘルツのクジラたち』の完成披露試写会が13日(火)に都内で行われ、主演の杉咲花をはじめ、志尊淳、小野花梨、桑名桃季、主題歌を務めたSaucy Dogの石原慎也(Vo/Gt)、原作者の町田そのこ氏、成島出監督が登壇。

本作は、『2021年本屋大賞』を受賞した町田そのこ氏原作の小説を映画化。杉咲が演じるのは家族に虐待され、搾取されてきた三島貴瑚(みしま きこ)。東京から海辺の街の一軒家に移り住んだ場所で、虐待され母親から「ムシ」と呼ばれる声を発することのできない少年(演・桑名桃季)と出会う。声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる。切なる思いの先に、胸を揺さぶる希望の光を届けてくれる愛の物語。

開始時刻になると、大きなクジラの看板の後ろから出演者が一人ずつ登場。立ち位置につくと顔を見合わせて笑顔になる登壇者を会場全体が温かく見守りながらイベントがスタート。志尊は冒頭のあいさつで、演じた岡田安吾役について「向き合う上で知らないことが多過ぎて、とにかく知ることを考えながらやらさせていただきましたし、なんといってもリハーサルの時間をたくさんとっていただいた。作品に入るときには団結していたし、役を理解する時間が多かったのでいい経験だったなと」と撮影秘話を明かした。

また、本作で映画初出演となった桑名とのエピソードを聞かれ「残念ながら桃季とのシーンはなかったんですけど、大分で一緒に遊んだりね?何して遊んだっけ?」と桑名に振るも「お話ししたぐらいじゃない?」とクールに返され、たじたじな様子の志尊だった。

左から桑名桃季、杉咲花、志尊淳

杉咲との共演について志尊は「僕がこの作品やりたいなって思ったのは花ちゃんが主役だったから。俳優が作品に向き合う姿勢ってこうだよなっていうのをまじまじと感じて。今にも倒れそうになるぐらいの熱量で役と向き合っていて。しかも作品が終わったから終わりじゃなくて、宣伝活動一つ一つに対しても誰よりも前に立って突き進んでいく姿を見て、尊敬しかなかった」と杉咲の姿勢に感服した様子だった。

志尊の褒め言葉に照れる杉咲花

志尊からの称賛の言葉に対して杉咲は「安吾としてのまなざしをカメラが回ってないところでも向けてくださって、絶対的な味方としてそこにいてくださる。見守ったり、アドバイスをくださったり、サポートに徹してくださっていてこんなに素敵な共演者さんと出会えたことが幸せですし、身をささげて安吾っていう役を演じ切られた姿に尊敬しかないです。」と感謝を語り、絆(きずな)の強さを見せてイベントを盛り上げた。

フォトセッション時には手を振り続けるのかをおのおの悩んだのか、顔を見合わせて笑い合う場面もあり仲の良さを見せつけてイベントは幕を閉じた。

フォトセッション時の楽しげな様子

映画『52ヘルツのクジラたち』は3月1日(金)からTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
出演:杉咲花 志尊淳 宮沢氷魚/小野花梨 桑名桃季
原作:町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社刊)
監督:成島出
主題歌:「この長い旅の中で」Saucy Dog(A-Sketch)
配給:ギャガ

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