いろいろな食べ放題の店がある。
そのうちのいくつかを「ウレぴあ総研」で取材させていただいてきた。
けれど、餃子の食べ放題があるとは思わなかった。みんな、知ってた?
食べ放題の餃子は、焼餃子、揚げ餃子、水餃子、チゲ餃子の4種類。
「渋谷餃子 新宿西口店」では、ランチとディナータイムに餃子の食べ放題を実施している。
ライスとわかめスープがついて2時間食べ放題で1680円(税込/以下すべて共通)。
単品だと「焼餃子」も「揚げ餃子」も「水餃子」も一皿5個で290円。
「チゲ餃子」は5個で450円。
焼餃子、揚げ餃子、水餃子を6食べれば、元をとれるというわけ。
というか、そもそ6皿も食べたくなる餃子なのかどうかを検証しよう。ドンドン(机を叩く音)
食べ放題の一番人気はやっぱり焼餃子だって
桜田尚志店長によれば、4種類ともすべて同じ餃子を使っているという。
テーブルやカウンターには醤油、酢、ラー油、黒コショウがおいてあり、好みのタレを作って食べるのが、この店のスタイル。
まずは焼餃子から。
6台の餃子グリラーで、桜田店長が餃子を焼いている。
1台の餃子グリラーで焼ける数は30個。つまり6台で一度に180個焼くことができる。
「食べ放題が集中すると6台の餃子グリラーは常にフル回転です」
餃子グリラーに餃子を並べて焼く。
仕上げにごま油をかけ、餃子にごま油の香りをまとわせれば、焼餃子の完成。
アツアツをそのまま食べてみる。
薄い皮がしっかり焼かれていてサクサク。かなりヤバいゾ、これ。
ラー油をきかせた醤油ダレで食べたが、やっぱりうまい。
最近、酢と黒コショウで焼餃子を食べる人が増えてきた。
タレではなく、酢と黒コショウのほうがさっぱりと食べられる。
「トッピングの『ねぎ塩』(別途100円)で食べる人も多いです。自分はねぎ塩をご飯にのせるが好きですけど(笑)」
食べ放題であることを考えると、味変は欠かせない。
タレや酢コショウ、ねぎ塩で味変させたほうが、いろいろな味を愉しめる。
裏技をあみだして、食べ放題に挑むべきかもしれない。
マヨネーズで食べる揚げ餃子が絶品でした!
「焼餃子が一番人気ですが、その次に注文が多いのが揚げ餃子です」
居酒屋ならいら知らず、餃子専門店で揚げ餃子を出す店は珍しいかも。
作りたての揚げ餃子が登場。
でも、なんか変だよね? 皿にマヨネーズが盛られているゾ。
「まあまあ、そう言わずに、マヨネーズをつけて食べてください(笑)」
揚げ餃子にマヨネーズだって。変だよね、これ。
と思いつつひと口。おいおい、うまいじゃん。
唐揚げにマヨネーズをつけて食べる感覚に近いかも。
「揚げ餃子はスナック感覚なので、マヨネーズがあうんですよ(爆笑)」
もちろん、マヨネーズ嫌な方にはおすすめしません。
でもね、はじめてやったけど、おいしかったゾ。お試しアレ。
水餃子を食べる機会は少ないかも。でも、中国では水餃子が本流だからね。
残った水餃子を焼いて食べたのが、焼き餃子のはじまり。
そんなうんちくはさておき、水餃子を注文した。
中国では、お湯に入った水餃子を箸でつまみ、タレにつけて食べるのが一般的(だと思う)。
この店のはわかめスープのスープに水餃子が入っているので、そのまま食べる。
つるんとした水餃子の喉越しが愉しい。
「トッピングの『黒酢しょうが』(別途100円)に水餃子をつけてもおいしいと思います」
ショウガの風味がきいたタレで食べてもうまいね。
焼きとも揚げとも異なる風味と食感が水餃子の魅力。
韓国風のチゲ餃子もちょいピリ辛でうまいんです
最後にチゲ餃子を作ってもらった。
文字通り、チゲスープに入った水餃子だ。
スープには万能ねぎ、唐辛子、溶き卵が入っている。
中国の食文化と韓国の食文化がタッグを組んだ一品。
ラー油をたらし、もう少し辛く味変させて食べてもいいかも。
4種類の餃子をそれぞれ一皿ずつ作ってもらった。
つまり全部で20個おいしくいただいた。
実際、食べ放題だと何個ぐらい食べられるのだろうか。
「20代の女性がふたりで8皿(40個)召し上がる方もいらっしゃいます」
若い女性がひとり20個食べるというのだ。
男性は何個ぐらい食べるの?
「70個召し上がった方がいました。いまのところ当店の最高記録です(笑)」
あたりまえだが、餃子の食べ放題を頼む人が一番多い。
「でも、焼餃子の大皿を頼む人も少なくないんです」
焼餃子の大皿は20個(1160円)、30個(1740円)、40個(2320円)の3種類。
焼餃子以外には目もくれず(?)、「チャーハン」(650円)や「麻婆豆腐」(850円)、「から揚げ」(380円~)なども頬張りながら、ひたすら焼餃子を口に運ぶのだろうか。
食べ放題を頼んだほうが安いのにも関わらず、大皿を頼む。
懐具合を心配するよりも焼餃子だけを腹いっぱい食べたいんだろうなあ、きっと。
その気持もわからなくはない。
という意味で、いろいろな餃子好きを温かく受けとめてくれるのが、渋谷餃子なんです、きっと。
餃子の食べ放題に、飲み放題がついたセット(2時間で3480円)もある。
「週末の夜は、食べ放題と飲み放題が人気です」
なお、食べ放題は「渋谷餃子 恵比寿店」でも受け付けている。
【渋谷餃子 新宿西口店】店舗概要
住所/東京都新宿区西新宿1-15-8アトラス西新宿ビル2F
電話/03-5909-8553
営業時間/11:30~15:00、17:00~23:30、土12:00~23:30、日曜12:00~22:30
無休
(うまい肉/ 中島 茂信)