元セーブ王のヘンドリックスに複数のオファー 明日までに決断か

米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、ホワイトソックスからFAとなっているリアム・ヘンドリックスのもとには複数のチームからのオファーが届いているようだ。パッサン記者は「ヘンドリックスは木曜日を契約のデッドラインに定めている」とリポート。つまり、日本時間2月16日までにどこかのチームと契約するか否かを決断することになる。契約しない場合は、トミー・ジョン手術のリハビリ終了後に改めて契約先を探す方針だという。

現在35歳のヘンドリックスはオールスター・ゲームに3度選出され、マリアーノ・リベラ賞を2度受賞したほか、ホワイトソックス時代の2021年に最多セーブのタイトルを獲得するなど、リーグを代表するリリーバーとして活躍を続けてきた。しかし、2022年12月にステージ4の非ホジキンリンパ腫の治療を開始することを公表。見事にがんを克服し、昨年5月に感動的な戦列復帰を果たした。ところが、わずか5イニング投げただけで右ひじを痛めて戦線離脱。トミー・ジョン手術を受け、今季は夏頃まで投げられない見込みとなっている。

昨季終了後、ホワイトソックスはヘンドリックスのオプションを行使しないことを選択。このオプションは行使しても破棄してもホワイトソックスが1500万ドルを支払うという異例の形式となっており、ヘンドリックスは今後10年間にわたって毎年150万ドルを得る。なお、ヘンドリックスは昨年12月の時点で、MLB公式サイトの取材に対して「トレード・デッドラインの前に復帰したい」と具体的な戦列復帰の目標を語っている。

パッサン記者によると、ヘンドリックスは日本時間2月16日までにどこかのチームと契約しなかった場合、トミー・ジョン手術のリハビリが終了したあと、7月後半に公開練習を行い、改めて各チームからのオファーを募る計画を立てているようだ。がんを克服して昨季ア・リーグのカムバック賞を受賞したベテラン右腕の決断が注目される。

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