マカオ、春節GW5日目のインバウンド旅客数は約20万人…5日間累計約90万人、事前予測上回るペース

春節GW5日目のバレンタインデーに世界遺産・聖ポール天主堂跡前で開催された無料コンサートは多くの市民や旅客で賑わった(写真:GCS)

 中国本土で大型連休となる旧正月の春節ゴールデンウィーク(GW)はインバウンド旅客のうち7割を中国本土旅客が占めるマカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられる。

 今年(2024年)の春節GWは2月10日〜17日の8日間。マカオ政府旅遊局(MGTO)は連休8日間の総インバウンド旅客数を96万人(延べ、以下同)、単日平均12万人とする事前予測を示している。

 MGTOが2月15日に発表したインバウンド旅客数資料(速報値)によれば、春節GW5日目(2月14日)のインバウンド旅客数は19万5689人だったとのこと。前年同日との比較では167.2%増。

 このうち、中国本土からの旅客が全体の81.6%を占める15万9608人、香港からの旅客が15.1%の2万9566人で、それぞれ前年同日から259.6%、14.1%増。

 5日目までの累計では、総インバウンド旅客数が89万9036人、単日平均が前年同時期から173.3%増の17万9807人に。全体に占める中国本土旅客の割合は76.1%、香港旅客は18.4%。

 2月14日はバレンタインデーでもあり、マカオ随一の観光名所の世界遺産・聖ポール天主堂跡前でマカオ管弦楽団による無料コンサートが開催され、多くの市民や旅客で賑わったほか、各所で関連イベントが行われ、インバウンド旅客の誘引に一定の効果があったとみられる。

 なお、今回の春節GWにおけるインバウンド旅客の入境のピークは事前予測通り3日目(2月12日)で、単日のインバウンド旅客数は昨年の大晦日(17万4930人)以来およそ2ヶ月半ぶりに新型コロナの影響が生じた2020年2月以降の単日最多、さらに統計史上2番目となる21万7541人に上った(最高記録は2019年2月7日の22万6874人)。

 参考までに、昨年秋の国慶節GW(8日間)の総インバウンド旅客数は93万2365人、単日平均11万6546人。今回の春節GWも折り返しとなったが、ピークの3日目以降も勢いを維持し、当局の事前予測を大きく上回るペースで進捗する中、どこまで数字を伸ばすかが注目される。

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