千葉J・富樫勇樹「これだけ痺れる試合は多くない」天皇杯連覇に王手…宇都宮・比江島は逆転負けの責任吐露

2月14日に船橋アリーナで「第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」セミファイナルが行われ、大会連覇を目指す千葉ジェッツが宇都宮ブレックスに78-72で勝利し、天皇杯2連覇に王手をかけた。

千葉Jは試合開始から0-16のランを許すなど最大21点のビハインドを負ったが、後半にギアをあげて猛追。最終第4クォーターに逆転し、千葉Jが3年連続となる天皇杯決勝進出を果たした。

試合終了残り1分41秒で、宇都宮の追っ手を振り切る3ポイントを決めた西村文男は、「ホームの力、この言葉に尽きるのかなと思います」とファンの後押しに感謝。「最後に(富樫)勇樹からのパスでビッグショットを決めることができた」と自身の活躍に触れながらも、「1試合通して特にオフェンスの面でゲームを引っ張ってくれたのは勇樹なので、それを勇樹だけじゃなくて他の選手が“自分が自分が”と出てくるようになればより良くなるのかなと思っています」と今後の課題を述べた。

そして、29得点2リバウンド9アシストで千葉Jを勝利へと導いた富樫は、「プレーしてきたなかでも、これだけ痺れる試合というのはそんなに多くはない」と激闘を振り返った。また、「3連覇は一度ありますが、年々タイトルを獲るのが難しくなってきているなかで、こうして天皇杯のファイナルに行けることのうれしさはあります」と最終決戦への切符を手に入れた心境を明かし、「昨シーズンBリーグのファイナルで敗れた琉球さんとどう戦えるか楽しみです」と次戦を見据えた。

一方、敗れた宇都宮の比江島慎は、「後半から相手がアグレッシブにやってきたのに対して、自分たちは受け身になってしまった。自分が5ファールでコートに立てなかったことが、敗因だと思う」とチーム、そして自身の反省点を述べた。試合序盤から優位に進めていただけに悔しさを滲ませ、「切り替えて、またやっていきたい。また来年天皇杯にチャレンジしたい」とコメントしている。

千葉Jと琉球ゴールデンキングスが激突する天皇杯ファイナルは、3月16日にさいたまスーパーアリーナで開催される。奇しくも昨年の天皇杯ファイナル、Bリーグファイナルと同カード。千葉Jは天皇杯を手にしたものの、Bリーグファイナルでは琉球に王座を譲っている。2連覇、そしてリベンジを懸けた一戦は15時ティップオフだ。

【動画】アリーナの空気が変わった!千葉J・富樫勇樹のディープスリー

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