琉球・岸本隆一「自信になる試合に」天皇杯ファイナルへ“リベンジ”誓う

2月14日に「第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」セミファイナルが行われ、琉球ゴールデンキングスはホームで川崎ブレイブサンダースと対戦。試合序盤こそ競り合う展開となったが、第1クォーター終盤には琉球がリードを広げて主導権を握った。その後も琉球ペースで試合は進み、得点ペースを落とすことなく最終スコア98-70で琉球が快勝。2年連続天皇杯ファイナルへ駒を進めた。

14得点3アシストをマークした琉球の岸本隆一は、「40分間を通して、自分たちのリズムで終始試合を展開できました。ディフェンスも強度を高めて相手の攻撃を抑えられたと思います」と試合内容を振り返り、「自分たちにとって非常に自信になる試合になりました」と手応えを口にした。昨年敗れた決勝でのリベンジについては、「ファイナルに向けて、覚悟を決め、それぞれの選手が力を出し切ることに集中して準備していきます」と意気込みを述べている。

また、牧隼利も「チームとしてやるべき事が徹底できた試合でした」とし、「インサイドの選手たちを信じて自信を持ってシュートを打つことができ、チーム全員で共通認識を持ってディフェンスを遂行することができました」と、チーム一丸で掴んだ白星に納得のコメント。「ファイナルは地元埼玉での開催で感慨深いものがありますが、いつも通りのプレーを遂行しチームに貢献したいです」とタイトル獲得へ決意を述べた。

地元・埼玉で天皇杯のタイトル獲得を誓う琉球の牧 [写真]=日本バスケットボール協会

一方、敗れた川崎の藤井祐眞は「非常に悔しい。インサイドの強い琉球さんに対して準備をしてきたことを上手く搔い潜られてしまい苦しい試合になりました」と率直な心境を語りながらも、「今できることはやれたと思いますし、最後まで諦めずに戦い抜いたと思います」と話した。相次ぐケガ人の発生に見舞われたことについても「やりたいことが上手くできない状況が続いていて、どうしたらいいのかわからなかった」と振り返ったが、「ようやくニック(・ファジーカス)も戻ってきて、遅いとは思いますがここからだと思っています」と再起を誓った。

琉球の次戦は3月2日のB1リーグ第24節・三遠ネオフェニックス戦。川崎も同日のB1リーグ第24節・横浜ビー・コルセアーズ戦が、バイウィーク明け初の公式戦となる。

琉球と千葉ジェッツによる天皇杯ファイナルは、3月16日にさいたまスーパーアリーナで開催予定。昨年は千葉Jに敗れて天皇杯を逃した琉球。リベンジを果たすべく、負けられない戦いに挑む。

【動画】天皇杯ファイナル進出を手繰り寄せた琉球・岸本隆一の3ポイントシュート

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