知床事故前年に桂田社長が書類送検されていた 知床遊覧船 船員への書面不交付容疑

知床遊覧船の安全管理体制が沈没事故の前からずさんだったと海保はみています。網走海上保安署などによりますと、おととし4月、知床半島沖で沈没した小型観光船「カズワン」の「知床遊覧船」の桂田精一社長が、事故の前の年に船員法違反の疑いで書類送検されていたことがわかりました。送検容疑は2021年3月から6月にカズワンの船員3人に対し船員法で義務づけられた労働条件などを記した書面を交付しなかった疑いです。沈没事故が起きる前の年の2021年6月にカズワンが起こした座礁事故について捜査する過程で不交付が発覚し、網走海保がおととし1月に書類送検したということです。

© テレビ北海道