栃木県警、窓口受付時間を短縮 試行1年支障なく3月から本運用 19警察署や警察本部で

宇都宮中央署の各種窓口。3月1日から受付時間の短縮が本運用となる=15日午後、宇都宮市下戸祭1丁目

 栃木県警は15日、県内19警察署や県警本部の窓口業務で試行運用している受付時間の短縮について、3月1日に本運用を始めると発表した。受付時間は正式に「平日午前9時~午後4時(正午~午後1時は除く)」となる。

 県警は2023年2月から、朝夕の街頭活動の強化やワークライフバランスの充実を目的に試行運用を開始。従来は「平日午前8時半~午後5時15分」で2時間45分短縮となっていた。

 県警警務課によると、窓口で対象となる手続きは運転免許更新や道路使用許可、車庫証明の発行、遺失物返還など各警察署と県警本部で取り扱う55業務。迅速な対応が求められる交通事故や事件発生の届け出、遺失、拾得届などはこれまで通り24時間受け付ける。

 試行期間中、県民からは特段、苦情などはなかったという。同課は周知期間を経て、県民にも受付時間の短縮が浸透してきたとみている。職員からは「残業時間が減った」「ワークライフバランスの推進につながった」などの声があった。

 県警は受付時間の短縮に伴い、人員を交通事故防止や女性・子どもの安全確保に向けた朝夕の街頭活動強化に充てる。同課の担当者は「県民サービスの向上を図りつつ、限られた職員を有効に活用するための取り組みを推進したい」としている。

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