災害時に炊き出しや配送 給食大手シダックスと白浜町が協定、和歌山

災害支援協定書の調印式(和歌山県白浜町で)

 和歌山県白浜町はこのほど、給食業務や清掃業務などを委託しているシダックス大新東ヒューマンサービス近畿支店(大阪市)と災害時の支援協力協定を結んだ。

 協定は、大規模な災害が発生または発生する恐れがある時、町の要請を受け、同社が炊き出し、避難所への配送、土砂やがれきの撤去、食料や飲料水の供給などで支援する内容。同社が県内でこの協定を結ぶのは串本町に次いで2例目。

 同社の本社は東京都。日本全国に65事業所あり、社員は約2万人いるという。町内では100人以上を雇用している。

 協定書の調印式が町役場であり、井澗誠町長、山田智治社長、野嵜貴之支店長が協定書に署名、押印した。

 井澗町長は「非常に心強く、多くの町民の大きな支えになる」、山田社長は「今後とも白浜町と手を取り合いながら、住民の皆さまのことを念頭に置いて協定をしっかりと履行していきたい」とあいさつした。

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