舞台『ジョジョ』2日前に急遽休止で異例の補償2億円超も…ファン無念「お金じゃない」

(写真:時事通信)

2月12日、帝国劇場でミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』が開幕した。

2月6日に初日を迎える予定であった同作だが、直前に2月6日から11日に予定されていた計7公演の中止が発表された。

舞台を製作する東宝は理由を《本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果》と発表。

前代未聞ともいえる事態に、SNS上には《ジョジョ舞台しっかり本当の理由を話した方がいいと思う その方がほんとのファンはついてくとおもうよ》などと、別の理由があるのではないかと疑う人もいたが……。

「東宝が発表している通り、製作サイドが十分な準備期間を確保できなかったことが、中止の理由だと聞いています。稽古の進行が遅れ、本番に間に会いませんでした。初日となった12日の終演後、舞台上で主演の松下優也さん(33)は謝罪していましたが、演者も気の毒ですよね」(芸能関係者)

東宝は《チケット代金のほか、公演中止発表以前にご手配済みの交通費および宿泊費のキャンセル料、またはキャンセルがかなわなかったお客様は上記交通費及び1公演日につき1泊分の宿泊費を、弊社で負担をさせていただきます》と発表している。その補償にかかる金額とは――。

「帝国劇場のキャパは1897席で、今回の公演ではS席・A席・B席の3つに区分されていますが、半分にあたる900席以上が“S席”。このS席のチケット代は平日で16000円、土・日・祝は17000円です。

公演中止となった7公演のすべての席の払い戻しの合計金額は1億8000万円ほどになります。これに交通費や、宿泊費も加えると補償に2億円以上のお金がかかるのではないでしょうか」(演劇関係者)

今回、相当額を負担する東宝。しかし同公演は人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の初めての舞台化だけに期待が高く、SNSでは初日に観劇予定だった人を中心に“お金の問題ではない”という意見も見受けられた。

《返金など求めてない。当初の予定通りの初演に入らせてくれ。初日に入ることにお金を払ったのであって返金してほしいわけではない。》
《私が返して欲しいのはお金じゃなくて“初日”のチケットなんだけどな。大好きなジョジョの初のミュージカルの舞台を世界で1番最初に観たかった》
《初日、世界初、ジョジョのミュージカルの目撃者になるはずだったのに》

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