小学生が考えた「絆創膏」が「天才すぎる」と話題に。固定観念にとらわれないアイデアとは…

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小学生が考えた絆創膏が「天才すぎる」と話題になっています。

話題になっているのは、マツキヨココカラ&カンパニーのプライベートブランド「matsukiyo」から2023年8月に発売された「matsukiyo 指にまきやすい絆創膏」。

実はこれ、茨城県の小学4年生(当時)のアイデアを元に開発された商品なんです。

「matsukiyo 指にまきやすい絆創膏」のアイデアを発明した宇賀持琴音(うがもち・ことね)さん

結城市立江川北小学校の宇賀持琴音(うがもち・ことね)さんは、本を読んだり、遊んだりしている時にできてしまう指のけがに悩んでいたそうです。

絆創膏のパッドの部分を傷口に当ててから貼ろうとしても、両端のテープの部分がくっついてしまい、片手だけではなかなか上手に貼れない…。

そんな時に思いついたのが、「パッドが端のほうにあれば、テープ同士がくっつかず、一人でも簡単に指に貼れるのでは?」というアイデアでした。

このアイデアは、2022年の世界青少年発明工夫展で銅賞を受賞。その後、マツキヨココカラ&カンパニーと一緒に、誰でも貼りやすい絆創膏として商品化されることになったようです。

絆創膏の常識を変える「matsukiyo 指にまきやすい絆創膏」

X上では2024年2月13日にこの絆創膏を紹介した投稿が話題になり、15日15時時点で約15万いいねがついています。

投稿には、「小学生が考えた絆創膏天才過ぎる」「これを見てしまうと何故パッドが真ん中にあったのか不思議」「これほしい!ずっと巻きにくいと思ってた!」など驚きのコメントが多数寄せられていました。

マツキヨココカラ&カンパニーはホームページで、同商品のアイデアは、絆創膏の歴史にも重なる部分があると解説しています。

絆創膏が開発されたのは1921年。後にジョンソン・エンド・ジョンソン社副社長になったアメリカのアール・E・ディクソンさんが、妻がいつも台所仕事などで手にけがをしていることに気づいたのがきっかけでした。

「一人でも手当てができるように」とディクソンさんがサージカルテープの上に小さなガーゼを貼ったのが絆創膏の始まりと言われているようです。

子どもからお年寄りまで、「自分のけがを自分で手当てできる」ようにするのは、自信や安心につながる大切な自立支援のひとつとのこと。小学生の固定観念にとらわれないアイデアが、多くの人の生活をちょっぴり豊かにしてくれそうです。

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