「家屋の解体現場から538万円」持ち主が見つからなかったらどうなる?2023年・落とし物取り扱い状況【岡山】

岡山県警は、昨年1年間に受理した「落とし物」の件数などを発表するとともに、メディア向けに拾得物保管倉庫の内部も公開しました。

警察署内では様々な拾得物を保管

【画像①】は、岡山中央警察署の拾得物保管庫です。

岡山県警によりますと、2023年に受理した落とし物の件数は25万1,893件で、前年と比べて約3万件ほど増えています。

2023年の「高額拾得」は最高額538万円 持ち主が見つからなかったら?

このうち現金は総額3億1,319万円に上り、過去最高額だといいます。中でも100万円以上の受理は8件あり、最高額は家屋の解体現場から見つかった538万円だったということです。

なお届けられた現金は、
・3か月保管している期間に持ち主が見つかった場合は、5~20%がお礼として拾得者が受け取ることができ、

・持ち主が見つからなかった場合は、拾った人が全額受け取ることができるということです。なお拾った人が受け取らなかった場合は、県に帰属されます。

拾得物品は約25万件(2023年)レース用ハトにカミツキガメも

現金以外の物品では、24万9,805点が受理されていて、こちらは過去2番目に多いということです。岡山中央警察署の倉庫には、【画像②~⑤】のような様々な物品が保管されていました。

このうちキャッシュカード・クレジットカード類が4万6,519点、運転免許証・身分証明書類が3万108点受理されるなど、いずれも前年より30%以上増加しています。

また動物は、犬が104匹、ネコが35匹、鳥はインコやレース用ハトなど46羽。ほかにもカミツキガメ13匹、ワニガメ7匹も受理していて、ともに署内で保管したのちに、数日中に環境省やNPO法人に引き渡したということです。

落とし物が増えた2023年 なぜ??

岡山県警では落とし物が増えた理由として、新型コロナが5類に移行したことで人の流れが活発になったことが大きいと考えられるとしています。

なお警察では「落とし物を拾った場合も、落とし物をしたのではないかという人も、最寄りの警察署や交番などに届け出てほしい」ということです。あわせて岡山県警では「落とし物情報」ホームページで落とし物について検索することができます。

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