「新しい日本を考えないと」 作家高嶋哲夫さん、大阪で講演

関西プレスクラブの会合で講演する高嶋哲夫さん=15日午後、大阪市

 地震や津波などをテーマにした小説で知られる作家高嶋哲夫さん(74)が15日、大阪市で開かれた関西プレスクラブの会合で、「日本を正しく知ろう」と題して講演した。地方が疲弊し、自然災害が多発するなか「今のままでは未来はない」とし、道州制導入の意義を説き「新しい形の日本を考えないといけない」と語った。

 「M8」などの著作がある高嶋さんは、1月の能登半島地震を「高齢化・過疎地域の災害だった」と指摘。東京一極集中が進む一方で地方の多くは人材を失い、衰退していると解説した。

 今後起きる可能性があるという大災害に備えるため、「人口と産業を地方に分散する道州制」が必要になると強調した。

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