「全部自分が出産した」赤ちゃんの遺体を自宅に遺棄した疑い 風俗店従業員の女(35)を逮捕 ほかにも赤ちゃん2遺体【香川】

昨年6月に高松市で、赤ちゃんの遺体を自宅に遺棄した疑いで逮捕された35歳の女が、きょう(15日)高松地検に身柄を送られました。遺体は3体見つかっていて、女は「全部自分が出産した」と供述しているということです。

死体遺棄の容疑で送検されたのは、高松市番町の風俗店従業員の女(35)です。

警察によりますと、女は昨年6月下旬ごろ赤ちゃんの遺体を、集合住宅の一室の自宅の押し入れに遺棄した疑いが持たれています。押し入れからはこのほかにも、赤ちゃん2人の遺体が見つかりました。

(上の階に住む人)
「異変はないですね…異臭も無かったですし」

ー赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたとかは?
「それはないですね。聞いたことはない」

逮捕容疑となっている遺体はタオルに巻かれ、ビニール袋に入っていて腐敗が進んでいました。目立った外傷はないということです。残る2人の遺体は一部白骨化していたと言います。

事件は昨年10月、警察に「女が分娩した乳児を遺棄したと言っていた」との情報が入り発覚。きのう警察が家宅捜索を行いました。

(共用部の掃除をする人)
「きのう来て警察の人がいっぱいおったから『何かあったんですか?』と言ったけど『今は言えない』ですって」

ー最近トラブルとか?
「全然異変なし」

(近所の人)
「番町と書いとるから、どこのビルかな?と思ってたんだけどね、びっくりしました」

警察の調べに対し、女は容疑を認めているということで、「全部自分が出産した」と話しているということです。

警察は、きょう(15日)3人の遺体を解剖し、死因を調べています。また、殺人容疑も視野に入れ、今後女から詳しく事情を聴いて、動機などを調べることにしています。

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