暖冬の影響 スキー場が早くも営業終了 葉物野菜が生育順調で値下がり

暖冬の影響はスキー場に及んでいます。

仙台市泉区の泉ヶ岳スキー場は、雪不足のため2月14日で今シーズンの営業を終了しました。

新田智紀記者「本来であれば、シーズン真っ盛りの泉ヶ岳スキー場ですが、ここ数日の高温でゲレンデの山肌がむき出しになっています」

泉ヶ岳スキー場は雪が残っている所でも2センチほどとなり、3月10日までの営業予定を前倒しして2月14日で今シーズンの営業を終了しました。シーズン途中での営業終了は、5日間のみの営業となった2020年以来です。

泉ヶ岳スキー場都築健太郎代表「気温の高さ、そして1月2月に雨が降る。そういったことがスキー場にとってはメリットではないので、毎日不安の日々でした。苦渋の決断とさせていただきました」

泉ヶ岳スキー場では、今シーズンまとまった雪が降ったのは2日間のみで、人工降雪機を使用しても氷点下まで気温が下がらず、ゲレンデに雪が積もらなかったということです。

都築代表は、コロナの5類移行後初めてのシーズンに期待を寄せていただけに、経営的にも大打撃だったと話しています。

泉ヶ岳スキー場都築健太郎代表「前年度は売り上げ的には2千数百万円ありましたが、今回は200万円余りで表現できないほどの痛みでございます」

一方で、私たちの食卓にとって暖冬は追い風になっているようです。葉物野菜の生育が順調で、宮城県のスーパーでは前年よりも安く販売されています。

上野比呂企アナウンサー「仙台市若林区のスーパーです。私の顔よりも大きい立派なハクサイは前年1玉500円で販売していたそうなんですが、1.2倍から1.3倍大きいにもかかわらず、350円で販売しています」

若林区の生鮮館むらぬしでは、葉物野菜が値下がりしています。季節外れの暖かさで、雪が少なく葉物野菜の生育が順調で、宮城県産のホウレンソウは119円、シュンギクとユキナは98円など前年と比べて2割から5割安くなっています。

鍋に欠かせないハクサイは、暖冬の影響で茨城県産が前年より多く収穫されているため、大玉でありながら3割値下がりしています。

買い物客「良いですね、安いのに越したことはないから」「野菜炒めにしようかなと思って」

生鮮館むらぬし村主芳治店長「安い値段なので喜んでもらえてうれしいです。野菜の入荷が前進しているので、ゴールデンウィークくらいまではこのまま安い感じでいくんじゃないか」

上野比呂企アナウンサー「、年明けからの値下がりは葉物野菜だけではありません。物価の優等生とも言われている卵も値下がりしているんです」

前年秋にはLサイズ10個入り1パックを280円で販売していましたが、現在は210円、特売日の15日は183円と更にお値打ち価格です。

今シーズンは鳥インフルエンザの流行が少ないことや、卵を多く使う菓子メーカーや飲食店などが一部の卵料理をメニューから外したことなどから、卵の需給が緩んだということです。

生鮮館むらぬし村主芳治店長「前年は卵の特売を一時やめて毎日安く売る方向に切り替えたんですけど、毎日安く売った上で特売もできるような値段になってきたので、値上がり前のように安心して買っていただければ」

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