なでしこジャパンが行なった“北朝鮮対策”は? 最終ラインの背後を警戒「前線の選手も全力で追ってくると予想」

なでしこジャパンは2月15日、パリ五輪・アジア最終予選の北朝鮮戦に向けた国内キャンプ3日目のトレーニングを実施した。

国内組と一部海外組の計12人で、ミニゲームなどの強度の高いメニューをこなす。最後には攻撃陣と守備陣に分かれて練習を行なった。

特に守備側の石川璃音と高橋はなは、北朝鮮の攻撃をイメージして準備。まだ相手の映像の確認や細かな分析こそしていないが、最終ラインの背後を狙ったロングボールを多く蹴ってくるだろうと推測し、その想定をもとに、いかに裏へのパスをセンターバックが的確に処理するかを何度も確認していた。

北朝鮮のFW役となったコーチが選手と1対1で並んで、背後へのボールに競り合う。これを石川と高橋が交互に何度も繰り返し、相手への身体の当て方など、お互いにアドバイスをし合いながら、調整していた。

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石川は「北朝鮮のディフェンスラインは、前に蹴ってきて、それに対して前線の選手も全力で追ってくると予想しています」としたうえで、試合の中で常に守備陣の準備が必要であると説明した。

「蹴られるなと思ったら、先に準備して下がるというのはすごく大事だと思いますし、その時に少しでも両足が正面を向いていたら遅れてしまうので、そこは常に準備しないといけないなと思います」

日本はパリ五輪の出場権をかけて、北朝鮮とホーム&アウェー方式で対戦。24日のアウェー戦の会場がいまだ未定となっており、イレギュラーな状況だが、そのなかでも選手たちは今、自分たちができる最善を尽くし、準備を進めている。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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