能登半島地震に便乗した還付金詐欺 60代女性が150万円被害 広島

能登半島地震に便乗した還付金詐欺事件が広島県呉市で発生し、警察が注意を呼びかけています。

被害にあったのは呉市内に住むパート従業員の女性(60代)です。警察によりますと、2月13日午後3時頃、女性の自宅に男から電話があり、名前を確認した後、以下のように言われたといいます。

「石川で震災があった関係で、国民年金2万8400円の払い戻しがあります」「封筒が届いてますか」 「きょう中であれば、紛失の手続きで何とかなります」 「キャッシュカードで手続きができますが、銀行は近くにありますか」 「今から10分後くらいで電話をするので、銀行で待っておいてください」

女性は男に携帯電話の番号を伝え、キャッシュカードを持って、呉市内の金融機関に行ったところ、男から電話がかかってきたといいます。

「案内しますので操作する所に行ってください」

女性は男に言われるままにATMを操作し、3回にわたり、現金あわせて152万4852万円を指定された口座に送金し、だまし取られたということです。

この直後、女性は男に電話で別の金融機関に誘導され、ATMを操作していたところ、不審に思った職員が詐欺だと気づき、警察に通報。事件が発覚しました。

男は名乗っておらず、電話でやりとりしたのみで、女性とは面識がないということです。

警察は「信ぴょう性を持たせるために地震を利用したとみられますが、ATMを操作して還付金が戻ってくることはありません」と注意を呼びかけています。

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