中学生が書いた『防災小説』 海外の青年たちに披露

自身が災害に遭遇することを「自分ごと」として考え、その時の行動を小説にする「防災小説」。高知県内の中学生が書いた防災小説が、2月15日、国際交流事業で高知を訪れている海外の青年に披露されました。

土佐清水市の清水中学校を訪れたのは、国際交流事業「世界青年の船」の参加者で、フランスやトルコなどから来た13人です。15日は清水中学校3年生の畝﨑一桜さんが、自ら被災者になった視点で書いた防災小説を英語で読み上げました。

小説のタイトルは「暗闇の先には明るい花が」。被災した畝﨑さんが不安を抱えながらも同級生と団結して避難所の運営を手伝うストーリーです。

この日のために英語を勉強してきた畝﨑さん。被災後の苦しいときも、前を向いて乗り越えてほしいと訴えました。

トルコの青年

「トルコでは地震が起き、死者が出て悲しみに暮れている。きょう子どもたちは防災について多くのことを教えてくれた。 トルコに帰ると多くの子どもたちに防災について教えたい」

畝﨑さん

「地震は突然起きるものだと、ショックな出来事だと思った。 他人事ではなくて、突然地震が起きたときにそこでいかに落ち着いて対処できるのかというところが一番、身に感じた」

県の想定よりも被害を抑えられるように、事前の備えや有事の際の心構えを考える「防災小説」の取り組み。「死者0人」に向けた生徒の取り組みは、海外まで届いたようでした。

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