時速125キロで運転し対向車の男性に大けがさせた男 「極めて危険で悪質な犯行」懲役5年を求刑【高知】

法定速度を大幅に上回る速度で車を運転し、対向車の男性に大けがをさせたとして起訴された32歳の男の初公判が開かれ、検察側は懲役5年を求刑しました。

危険運転致傷の罪に問われているのは、高知市一宮西町の会社員・佐藤優太被告(32)です。起訴状などによりますと、佐藤被告は2023年1月、高知市一宮西町の県道北本町領石線で法定速度40キロの道路を時速125キロで運転し、縁石に衝突させた後対向車線上に暴走させ、正面から来た南国市の30代男性が運転する車と衝突。男性に右半身まひの後遺症を伴う外傷性脳内出血などの傷害を負わせました。

2月15日の初公判で、佐藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。佐藤被告は、後続車両との距離が近いことに気づき、「距離を取るためにスピードを出した」と、当時の状況を振り返りながら「本当に申し訳なく思っている」と述べました。

一方で検察側は、佐藤被告が過去に運転免許の取り消しを受けたことや、事故現場となった道路で同じようにスピードを上げて運転したことがあり再犯の恐れがあるとして、「極めて危険で悪質な犯行」と指摘。被害者に大けがをさせるなど被害が重大であることなどを踏まえ、懲役5年を求刑しました。判決は3月12日に言い渡されます。

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