まもなく高知龍馬マラソン 3人の注目ランナー・高知流のおもてなし【高知】

2月18日開催の高知龍馬マラソン。大会の見どころやランナーの意気込みをシリーズでお伝えしています。今回は、優勝争いが予想される3人の注目ランナーと高知らしい特別なおもてなしです。

今年で10回目を迎える高知龍馬マラソン。今大会のフルマラソンには9315人がエントリーしています。注目は、3人の有力選手です。

2014年の第2回大会で優勝した高知市の山﨑竹丸さん。高知龍馬マラソンには4回目のエントリー。順調に調整が進んでいます。国内のマラソン大会だけではなく海外の大会にも積極的に参加する山﨑さん。最近では香川の丸亀ハーフマラソンに参加し自己ベストを更新しました。

そんな山﨑選手にとって龍馬マラソンとは。

山﨑さん「高知のシンボル」

前回大会では、あと1歩届かず2位に終わった山﨑さん。目標は、やはり。

山﨑さん「優勝!楽しむ」

節目の10回大会で10年ぶり2度目の優勝を目指します。

高知市のパーソナルジムでストレッチを行う男性。棚橋建太さん(27歳)です。2019年の第7回大会で優勝した棚橋さん、当時は大学4年生でした。前回大会では14位と不本意な結果となった棚橋さん。しかし、去年12月に出場した奈良マラソンでは5位に入賞するなど調子を上げてきています。高知龍馬マラソンには今回で5回目のエントリーとなります。

地元の高知を走る喜びをかみしめながら、2度目の栄冠を目指す棚橋さん

棚橋さん

「優勝したい気持ちはもちろんある。そのうえで楽しんで走ることができれば」

そして、もう1人の注目選手が東京から初出場の行場竹彦さん(38歳)です。学生時代、早稲田大学陸上部に所属していた行場さん。2年の夏からマネージャーに転向し箱根出場の夢は叶いませんでしたが、再び長距離を走り始め、今は全国の大会に出場しています。2018年には100キロマラソンの世界選手権で銀メダルを獲得。現在、父親が入院しているということで「少しでもいい結果を報告したい」と初出場、初優勝を狙います。

高知龍馬マラソンでは、毎年フィニッシュ会場となる高知市の春野総合運動公園に「おもてなし広場」が設けられ、長時間走ってきたランナーをもてなします。今年は飲食や健康チェックなど22のブースが並ぶ予定で、このうち10回目の記念大会にあわせ無料のふるまいには、あの高知名物が初登場します。

勢いよく上がる炎の中で焼かれるカツオ。10回大会の目玉「カツオの藁焼きタタキ」です。担当するのが四万十町に本社を置き量販店などを展開する「ハマヤ」の鰹群家(なぶらや)事業部で、大会のコース沿いにある高知市長浜の加工場で焼き上げたものをおもてなし広場で無料で振る舞います。

鰹群家事業部・中山孝教所長

「鰹の藁焼きタタキが高知の食べ物の中でも代表的なものになってますので、本場の高知の藁焼きタタキを召し上がっていただきたいと思う」

カツオは、静岡県焼津港で水揚げされたものです。1本釣りした後すぐに船内冷凍した鮮度抜群のカツオで、中でもこだわっているのが藁焼きで使う「藁」です。

鰹群家事業部・中山孝教所長

「四万十川流域の米藁を自分たちで収穫をして、それを職人が最初から最後まで完全に藁焼きをして、そのまますぐに瞬間冷凍して真空パックして香りを閉じ込めるっていうのが特徴」

四万十川流域の米藁を使い、カツオの身・皮・血合いの3方向を順に焼き上げます。強い火力で一気に焼くことで臭みが消えるそうです。熟練の職人が一節一節手作業で焼いたタタキは燻製のように香り高い仕上がりになっていました。

おもてなし広場では1食2切れ分、合わせて7500食と味付けに高知県産のゆずぽん酢、天日塩、葉にんにくのぬたを用意するということです。

鰹群家事業部・中山孝教所長

「あっさりした鰹になってますので、ランナーさんが帰ってきたときには脂ののった鰹よりさっぱりした鰹の方がいいんじゃないかと思って、今回は南方のカツオをご用意してます」

出場ランナーの4割は県外勢。本場高知の香ばしい藁焼きタタキが、ゴールしたランナーを笑顔にするとともに、高知の魅力をアピールしてくれそうです。

おもてなし広場では、そのほか土佐市宇佐町の大鍋まつりでもおなじみのウルメのつみれ汁や高知農業高校などによる、はちきん地鶏のミルクスープも無料で配布されます。

早春の土佐路を駆け抜ける高知龍馬マラソンは2月18日、午前9時スタートです。

© RKC高知放送