部屋が片付かない人に共通する「4つの癖」とは?

「片付かないのはなぜ?」と悩んでいる人も意外と多いのではないでしょうか。

実は、家が片付かない人には買い物をする段階から「悪い癖」が染み付いているのかもしれません。

そこで、片付かない人にありがちな買い物の癖を当事者に「なんでそうなってしまうのか」も聞きながら、まとめていきます。

ぜひ、今日から買い物の仕方を見直してみませんか?

1. 片付けるために収納グッズを買いすぎる

片付けるために収納グッズを買いすぎてしまい、結果として物を捨てずに押し込むだけになるのは典型的なパターンです。

一見すると見た目的には「片付いた」ように見えても、物を減らしていないので、ただ収納グッズを使って見えなくしているだけ。

つまり、何か物を使うたびに、また雑然とした状態に戻りやすくなってしまうのです。

「収納グッズばかり買ってしまって、後悔したことは何度もあります。この前、本気で大掃除をして45リットルのゴミ袋を10袋以上捨てました。すると、買った収納グッズが今度は邪魔になってしまって。むしろ無駄遣いをしていたと反省しました。

これまでは収納グッズを買って、片付けた気になっていただけなんだって、遅ればせながら気づきました。当時の私は、捨てるのが面倒だから収納グッズを買って誤魔化していたのだと思います」(36歳女性/主婦)

捨てる作業にはエネルギーが必要なので、まさにこの「捨てるのが面倒」という心理になると、収納グッズを買い漁り“片付けたつもり”になりやすいですよね。

収納グッズを買い集めている自分にストップをかけることも、家を片付けるために必要な勇気でしょう。

2. 捨てる前に収納グッズを買う

物を捨てる前に、まずは収納グッズを買う癖があると、やはり部屋は片付かない状態が続いてしまいます。

捨てるのが先であれば、本当に必要な収納グッズだけを吟味して買えるところを先に収納グッズを買ってしまうと、本来であれば不要なものまで買う羽目になってしまいやすいわけです。

「SNSで便利そうな収納グッズを見ると思わずポチってしまっていましたが、これでは片付かない!と一念発起。3年ぶりに大量のゴミを捨てたら、それだけで部屋がスッキリしました。

便利そうだと思って買った収納グッズも物が減ったらしまう物がなくて、むしろ邪魔になっています(苦笑)」(34歳女性/サービス業)

便利そうなグッズは、見ると思わず欲しくなってしまいますよね。しかしグッズを買うのが先行すると単純に物を増やしているだけなので、片付かないまま物が増え続けてしまいます。

3. どうしまうかを事前に想定しない

壁面や隙間を収納スペースとして活用する方法も人気です。

最近ではホームセンターやインターネットで多くの隙間収納グッズが売られているので、欲しくなってしまう事もあるのではないでしょうか。

その場所に何をしまうのかを考えるより先にグッズを買ってしまうと、これもまた単純に物を増やしているだけになってしまいます。結果として家は片付きにくくなります。

「通販にハマって、隙間収納グッズを何個も買っていたのですが、ちょうどいいサイズでしまえるものは意外と少なくて、収納グッズの中身がスカスカ。これじゃあ何のために収納スペースを増やしたのか、自分でもわからなくなって反省しました(泣)。

使わない隙間収納グッズを捨てるのにも粗大ゴミでお金がかかるし、どうやって活用しようか悩み中です」(37歳女性/パート)

隙間収納は、隙間にはピタッとハマったとしても、そこに何をしまうのかを考えるより前に買ってしまうと、意外と物が入らないこともあります。収納スペースをただ増やすだけでは片付かないので、計画的な買い物を心がけたいところです。

4. 機能かぶりのものを買ってしまう

100円ショップやホームセンターには「ひとつで何役」もこなす便利グッズが溢れています。

単体で見ると「便利そう!」と衝動買いをしたくなるのですが、すでに家にあるものと機能がかぶっていると、結局は無駄遣いをして物を増やしているだけという悪循環を生んでしまいます。

「100円ショップに行くたびに、便利そうなグッズを大量に買ってしまうけれど、結局ちゃんと使う物って一部なんですよね。

ひとつで何役もこなすアイディアグッズは、見つけたときには便利そうだと思うし、100円とか300円とかだと安いからためらわずに買っちゃうのですが、どんどん物が増えるだけで活用できていない自分がいます。

でも100円ショップに行くと、また『便利そう』『これは使うかも』と思って、また買い足してしまい、無駄遣いしているなって自分でも思います」(35歳女性/パート)

どんなに便利なグッズも、買ったまま使う機会が少なければ、浪費にもなってしまいます。「ひとつで何役」のグッズばかり増えていけば、物が減らないどころか使いこなすこともできず、宝の持ち腐れでしょう。

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片付けたいのに片付かない人は、買い物の仕方に原因が潜んでいるかもしれません。

衝動的に「便利そうだ」と思っても、自分にとってどう活用できるのかをイメージできない買い物は、ただ物を増やすだけです。片付けたいと思っているときほど、買い物の段階から工夫を取り入れていきたいですね。

(mimot.(ミモット)/ J・のぞみ)

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