栃木県内で15日、一定量のスギ花粉の飛散が確認され、花粉症の症状が出やすい「花粉シーズン入り」したことが気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)の調査で分かった。昨年よりも1日遅い。
同社は全国約1千カ所に独自開発した花粉観測機を設け、空気中の花粉を1分間ごとに観測している。県内は宇都宮や栃木市など、全域に計17か所を設置。観測情報に研究機関のデータなども加味し判断した。
全国では7日に長崎県がシーズン入り。関東では12日の埼玉県を始め、東京都や群馬県などにも拡大している。
同社によると、県内の今季は、飛散量が多かった2023年に比べ48%と半減するが、平年比では123%と多めとなる見通し。飛散は4月下旬まで続くという。
担当者は「気温が15度を上回り風の強い日には大量飛散の恐れがある」とし、マスクや目薬などでの対策を呼びかけている。