長崎、下平監督の就任を発表…カリーレ前監督のFIFAへの提訴が完了したことも併せて報告

V・ファーレン長崎は15日、下平 隆宏ヘッドコーチが新たにトップチーム監督に就任することを発表した。下平監督は、クラブ公式サイトで以下のコメントを発表した。

「このたび、監督に就任することになりました下平隆宏です。2024シーズンはクラブにとって大きな勝負の年になります。クラブの緊急事態にも関わらず強化部を始め、クラブスタッフ、選手たちがこの状況を必死で乗り越えようと準備を進めております。沖縄キャンプでも大きな混乱なく良い準備ができたと手応えを感じています。ここからさらにチームの結束力を高めて、J2優勝、J1昇格を成し遂げるためにチーム一丸となって戦いますので熱いサポートのほどよろしくお願いいたします」

またV・ファーレン長崎は同日、ファビオ・カリーレ監督及びレアンドロコーチ、デニスコーチ、セザールコーチからの契約破棄に伴う違約金等の請求に関して、国際サッカー連盟(FIFA)への提訴が完了したことを報告した。

事の発端は、2023年末に、カリーレ監督は長崎と契約を更新したにも関わらず、サントスの新監督就任オファーに個人合意したというもので、サントスから契約手続きに関する正式なオファーは届いていないことを明らかにしていた。また、1月13日にはこの件に関してサントス側と会議を行い、長崎は違約金の全額支払いを要求。これに対してサントス側は再度検討して正式に書面で返答することを約束したとされていた。

長崎は同会議以降もサントスに対して誠実な対応を求めて友好的な解決を呼びかけていたものの、明確な回答はなく、正式なオファーは届いていないとのこと。そのため、これ以上協議を続けても、当事者間による解決は不可能と判断し、正式に国際サッカー連盟(FIFA)へ申立てることを決定し、今回提訴が完了したことが発表された。

また、これを受けて新シーズンよりヘッドコーチに就任した下平氏が、暫定的に指揮を取ることが発表されていたが、今回、下平氏の監督就任が発表されることとなった。

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