排せつ物持ち帰りを義務化 エベレスト、環境問題深刻

 【ニューデリー共同】世界最高峰エベレストの麓にあるネパールの自治体が今春から登山者に排せつ物を持ち帰るための袋を携行するよう義務付けると決めた。地元メディアなどが15日までに報じた。気温の低さから排せつ物が分解されず、岩場などに多く残ったままになっており、酸素ボンベなどのごみと同様、深刻な環境問題になっている。

 英BBC放送によると、袋はベースキャンプで購入し、持ち帰ったかどうかチェックを受ける必要がある。

 エベレストでは多くの登山者が穴を掘って用を足すが、高地になると雪や氷が少なく、野ざらしのまま放置されている例が多いという。

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