世界トップの職人技間近に 一関工業高で電気工事講習

一関工業高校電気電子科の1、2年生に電気工事施工の技術を披露する黒木さん(手前右)ら

 県立一関工業高校(菅原基校長、生徒324人)の電気工事士・ものづくり技能講習会は15日、一関市萩荘の同校で開かれた。大阪市に本店を置く総合設備工事会社きんでん(上坂隆勇取締役社長)から技能五輪国際大会の金メダリストらを迎え、同校電気電子科1、2年生73人が講演や実技講習を通じて技を学んだ。

 同社は技能五輪国際大会で金メダリストを多数輩出するなど指導レベルの高さで知られており、同校は生徒に技術を学ばせて能力を高めようと、3年前から講習会を毎年実施している。

 講習会では、大石圭人事部副部長らが同社の概要などについて講演したほか、2009年にカナダ・カルガリーで開かれた技能五輪国際大会で金メダルを獲得した川下政彦さん(36)、22~23年の技能五輪全国大会に出場した熊田璃久さん(24)、23年の同全国大会で銀賞に輝いた黒木識勝さん(21)が技術指導した。

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