宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新型基幹ロケット「H3」2号機を17日午前9時22分55秒に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げる。予備期間は3月31日まで。
1号機に搭載した地球観測衛星「だいち3号」と同等の重さの構造物を載せ、姿勢制御などを確認する。2機の超小型衛星を載せる。2月15日に打ち上げ予定だったが、悪天候が予想され延期された。
H3は、H2Aと比べて推力を1.4倍にして衛星打ち上げ能力を向上。費用も半額の約50億円を目指す。複数の機体形態を準備し、衛星のニーズに合わせた価格や能力を提供する。
当初計画していた「だいち4号」の搭載は、昨年3月の1号機失敗を踏まえて見送った。コストが安い主エンジン3基のみで飛ばす方針も変更し、固体ロケットブースターを装着する1号機と同様の形態を選択した。