米鉱工業生産、1月製造業は0.5%低下 冬の悪天候が重し

[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した1月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.5%低下した。エコノミスト予想は横ばい。FRBは厳しい冬季の天候が影響したとしている。

前年同月比では0.9%低下した。昨年12月は前月比0.1%上昇と、改定はなかった。

1月は自動車・部品が0.2%低下。前月は3.2%上昇していた。

耐久財は0.1%上昇。電気機器、家電製品・部品、航空宇宙機器、輸送用機器などが大きく上昇した。半導体生産に支えられ、コンピューター・電子機器も上昇。一方、非金属鉱物製品と第一次金属は低下した。

非耐久財は1.1%低下。石油、石炭、化学製品、プラスチック、ゴム製品が天候要因により大幅に低下した。

鉱業生産は2.3%低下。厳しい天候で石油・ガス採掘と石炭生産が押し下げられ、前月の0.9%上昇から反転した。

公益事業は6.0%上昇。気温の低下に伴い暖房需要が増大したことで、前月の1.7%低下から反転した。

鉱工業生産指数は0.1%低下。前月は横ばいだった。

設備稼働率は78.5%と、0.2%ポイント低下。1972─2023年の平均を1.1%ポイント下回る水準にある。

製造業の設備稼働率は76.6%と、前月の77.1%から低下し、長期平均を1.6%ポイント下回った。

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