竹林堂「和スイーツ」準備 富山の本舗、16日営業再開 辻口さん開発「善次郎」

営業再開に向けて準備を進める辻口さん(左から2人目)=富山市中央通り

 富山市中央通りの老舗和菓子店「竹林堂本舗」は16日、約2年ぶりに営業を再開する。15日、七尾市出身のパティシエ辻口博啓さんが店を訪れ、再オープンに向けて開発した和スイーツブランド「善次郎」などの発売準備を進めた。

 「善次郎」は、竹林堂本舗創業者の名にちなんで辻口さんが手掛けた新ブランド。生地に甘酒を使った「善次郎まんじゅう」とこうじを生地に練り込んだ「善次郎 糀(こうじ)フィナンシェ」の2種類があり、まんじゅうは和栗味噌、ショコラ、ピスタチオ、フィナンシェは抹茶大納言、富山棒茶、プレーンの各味を用意した。

 竹林堂代表取締役の山崎ゆかりさんらと開店準備に取り組んだ辻口さんは「富山の菓子文化を継承していけるよう、おかみさんらと話し合いながら、竹林堂らしい商品を今後も作りたい」と意気込んだ。

 店は菓子製造機械の老朽化などにより、2022年4月に休業。辻口さんの助力を得ながら営業再開を目指してきた。18日まで各日先着100人に店名物の甘酒まんじゅうが贈られる。

新たに発売される「善次郎まんじゅう」

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