「衝撃的な言い訳だ!」クリンスマン監督がアジア杯敗因は“選手間の不和にあり”とまさかの主張→韓国メディアの怒りが爆発!「責任をなすりつけるのか…」

もはや韓国国内では四面楚歌の状況だ。代表チームを率いるユルゲン・クリンスマン監督の解任がいよいよカウントダウンに入った。

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現地2月15日、ソウル市内で大韓サッカー協会(KFA)の戦力強化委員会が開催され、強化委員長であるミヒャエル・ミュラー氏や技術部長のファン・ボガン氏、さらにはKリーグクラブの現役監督ら7名が出席。ベスト4敗退に終わったアジアカップ2023における代表チームの戦いぶりについて論議が交わされ、クリンスマン監督も米西海岸の自宅からリモートで参加した。

その会合ののちに記者会見に臨んだファン・ボガン氏は「委員会はクリンスマン監督がさまざまな理由でリーダーシップを発揮できなくなったと判断し、後任が必要だという意見で一致した」と解任の決議を発表。戦術面での準備不足や選手選考の不平等さ、韓国の滞在期間の短さ、さらにはチーム内の規律を管理できなかった点なども理由に挙げられた。「多くの約束を守らず、国民の信頼を失った。挽回は不可能だ」と断言している。

そうしたなかで、ファン・ボガン部長はクリンスマン監督が会議中に発した主張も明らかにした。「我々は彼に対して戦術的な不備を指摘したが、みずからの非をまるで認めなかった」という。準決勝ヨルダン戦の前日、チームの夕食の場でソン・フンミンとイ・ガンインが揉み合いとなった“卓球事件”が話題を集めているが、「クリンスマン氏にそのことも確認した。彼は選手間の不和があり、それが(ヨルダン戦の)パフォーマンスに影響したと答えた」と驚きのコメントを紹介したのである。

これを受けて韓国メディア『聯合ニュース』は「まったくもって衝撃的な言い訳だ。どう聞いても、選手たちに責任をなすりつけるかのような信じられない発言である」と怒りを露にし、ニュースサイト『スポータルコリア』は「いつもチームの雰囲気の良さを自慢していたクリンスマン監督だが、実際は選手たちに規律を植えつけることさえできていなかった。にもかかわらず、自身の指導力不足を認めるどころか、選手たちを盾にしたのだから呆れるばかりだ」と糾弾する。

今回委員会が下した解任決議はKFA首脳部に上げられ、最終的にはチョン・モンギュ会長が結論を出す流れだ。しかし、ニュースサイト『イーデイリー』は会長の振る舞いを疑問視する。

「会長が戦力強化委員会に出席する義務はない。だが、これだけ国民的な関心事となっており、世論も監督解任の声が高まっているなかで、一日を通して姿を現わさなかったのは問題だろう。クリンスマン監督を巡る問題は、指揮官交代だけでは済まされないとファンは考えている。会長を含めたKFAのリーダーたちも責任を取るべきだという意見が圧倒的なのだ。今のままではさまざまな点において、同じ過ちを繰り返すに違いないと、すっかり信用を失ってしまっている」

早ければ16日にもチョン・モンギュ会長の会見が開かれる予定だ。アジアカップが開催されていたカタールで何度もお茶をして仲睦まじかった会長とクリンスマン監督。さすがに国民からの猛烈な逆風には抗えないか。

なお韓国メディアは、2年半を残す契約を破棄する場合は、クリンスマン監督に約8億円、コーチングスタッフを含めれば総額11億円の違約金を支払わなければならないと報じている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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