ホットでグッドなパンケーキ 渋川工高の軽音楽部員が考案 錦光堂(群馬・渋川市)で販売

商品化されたパンケーキを笑顔で紹介する今井さん(右)と福田さん

 群馬県渋川市内の高校に通う生徒による創作メニューのおいしさを競う「しぶかわパンケーキ甲子園」(渋川商工会議所青年部実行委員会主催)で優勝したパンケーキが商品化された。渋川工業高の軽音楽部員5人でつくるチームが考案し、市内の老舗菓子店が協力した。リーダーの今井朝陽さん(2年)は「イベント当日の来場者だけでなく、多くの人に食べてもらえる機会となった。とてもうれしい」と喜ぶ。

 イベントは昨年11月に市役所駐車場で開かれ、5校6チームが出場、来場者の投票で順位を決めた。今井さんと福田大河さん(2年)は、1年時の2022年にイベントの前身となる大会で惜しくも3位だった。今回は1カ月前から同校家庭科教員の指導を受け、試作を重ねて臨んだ。

 考案したパンケーキは、クリームチーズとブルーベリー、はちみつ、リンゴを2枚の生地で挟んだ。福田さんは「酸味と甘みのバランスにこだわった」と話す。用意した200個は2時間ほどで完売する人気ぶりで、1位に選ばれた。

 商品化は、創業約130年の菓子店「錦光堂」(為谷貴士代表)が手がけた。商品名は「ホットでグッドなパンケーキ」。はやりの曲の歌詞を引用したという軽音楽部らしいチーム名をそのまま採用した。

 1個400円。保存期間の長い冷凍仕様とし、錦光堂本店(同市渋川)と渋川地区名産品センター(同)で半年~1年程度販売する。売り上げは、新年度以降に開かれる高校生主体のイベント運営費に充てられるという。

 市内三つの飲食店でもアレンジしたメニューで取り扱っている。

© 株式会社上毛新聞社