自然体験楽しめる居住空間へ 富山県南砺市と第一交易整備、桜ケ池周辺に賃貸アパートや分譲地

(仮称)桜ケ池エコビレッジフィールド計画の予想パース図

 富山県南砺市と建設業の第一交易(南砺市苗島・福野)は15日、同市立野原東(城端)に、たき火やキャンプといった自然体験が楽しめるエリアを併設した居住空間を整備すると発表した。「(仮称)桜ケ池エコビレッジフィールド計画」と名付け、2026年秋のオープンを目指す。予定地の桜ケ池周辺ではゴールドウインの自然体験複合施設「プレイアースパーク」の整備が進められており、にぎわい創出の相乗効果が期待される。

 南砺市役所で田中幹夫市長と第一交易の西能徹社長が会見した。計画予定地は東海北陸自動車道・城端スマートインターチェンジ近くにあり、循環型社会構築を目指す市の「エコビレッジ構想」に賛同した同社が市有地約9千平方メートルを買い取って整備する。4月から測量に入り、9月に詳細計画を策定する。

 計画では賃貸アパートを建てる「短期居住エリア」、地域に根差して住居を構える人向けの「長期居住エリア」(分譲地)、自然体験などが楽しめる「にぎわいエリア」の三つに分ける。にぎわいエリアにはたき火やキャンプができるスペースがあり、芝生広場やカフェ、果物などの直売所も設ける。

 田中市長は「市として支援していきたい」と述べ、西能社長は「10年前から(予定地の)見晴らしの良い場所で事業をしてみたいと思っていた。パートナー企業については今後発表できたらいい」と説明した。

(仮称)桜ケ池エコビレッジフィールド計画の予想パース図
(仮称)桜ケ池エコビレッジフィールド計画の建設予定地
南砺市立野原東の計画予定地。短期、長期の居住エリアなどを整備する

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