日テレ【コメント全文】「セクシー田中さん」問題「社内特別調査チーム」で「真摯に検証」を明言

日本テレビは15日、公式サイトに「ドラマ『セクシー田中さん』について」と題した文書を掲載し、同作について「社内特別調査チーム」を設置することを発表した。

「セクシー田中さん」は2023年10月から12月まで同局系で放送されていたドラマ。今年1月26日に原作者の芦原妃名子さんが、「改変」された脚本の修正に苦心していたこと、9、10話については自ら脚本を手がける形になったことなどをSNSで公表し大きな話題となった。芦原さんはその後公表した内容などを削除。同29日に亡くなったことが報じられた。

芦原さん死去の波紋は大きく広がり、過去にドラマ化を経験したことのある漫画家、脚本家、テレビ関係者、出版関係者らがさまざまな意見を公表。SNS上では日テレや「-田中さん」の出版元である小学館の責任も取りざたされた。

日テレは同30日に公式サイトに「芦原妃名子さんの訃報に接し、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。日本テレビとして、大変重く受け止めております。ドラマ『セクシー田中さん』は、日本テレビの責任において制作および放送を行ったもので、関係者個人へのSNS等での誹謗中傷などはやめていただくよう、切にお願い申し上げます。」というコメントを掲載。その後は具体的な動きはみられなかった。15日に公表された文書では、第三者委員会のような外部団体ではないが、「外部有識者の方々にも協力を依頼した上で、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置する」としている。コメント全文は以下の通り。

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芦原妃名子さんに哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

「セクシー田中さん」の漫画・ドラマを愛していただいている読者・視聴者の皆様、ドラマの出演者、関係者の皆様に、多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

日本テレビは今回の事態を極めて厳粛に受け止め、これまで独自に社内調査を行っておりましたが、原作漫画「セクシー田中さん」の出版社であり、ドラマ化にあたって窓口となっていただいた小学館にもご協力いただき、新たに外部有識者の方々にも協力を依頼した上、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置することにいたしました。

早急に調査を進め、真摯に検証し、全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆様が、より一層安心して制作に臨める体制の構築に努めてまいります。

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(よろず~ニュース編集部)

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