トランプ氏、3月25日に初公判 不倫口止め疑惑に絡む記録改ざん

アメリカのトランプ前大統領

 【ニューヨーク共同】米東部ニューヨーク州の地裁は15日、不倫口止め疑惑に絡む業務記録改ざん事件で起訴されたトランプ前大統領の初公判を予定通り3月25日に開くと決定した。米メディアが伝えた。11月の大統領選で共和党候補指名が有力視されるトランプ氏は無罪を主張しており、選挙活動に支障を来すとして公判の先延ばしを求めていた。

 大統領経験者が被告として裁かれる前例のない審理が始まる。州地裁の判事は、陪審員の選任を経て公判に6週間かかるとの見通しを示した。

 トランプ氏は15日、審理前手続きのため出廷した。その後、記者団に対して法廷で時間を取られることに不満を漏らした。「昼に公判に出て、夜に選挙活動をする」と語った。

 トランプ氏は2016年、不倫関係にあったと主張する女性に顧問弁護士を通じて口止め料13万ドル(約1950万円)を支払った。立て替えた弁護士に弁済する際に業務記録を改ざんした罪に問われている。

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