スーパーで「こんな買い物」をする人は貧乏!?節約しているつもりで逆効果な3つのこと(後編)

こんなに頑張っているのに全然貯まらないのはどうして?と嘆いたり、あきらめたりしていませんか?マネー相談を3000件以上して感じるのは1000万円貯めた人は無理な節約はしていないことです。貯まらない人が陥りがちな、勘違いしがちな節約している「つもり」な3つのことを紹介します。後編です。

節約している「つもり」な勘違い②底値でまとめ買い

スーパーのチラシやダイレクトメール・LINE情報で日用品や食料品が安い!とお知らせがきたら、底値を見逃さずきちんとまとめ買いしていると聞くと、これは素晴らしい節約だと思うでしょう。しかし、忙しい日々の中その底値の日に買い物ができるとは限りません。できたとしてもまとめ買いしすぎて使い切れず結局無駄になってしまいかねません。

実家の話ですが、2014年4月消費税が5%から8%に上がる時にシャンプーなどの日用品のまとめ買いを頼まれて箱買いして届けたのですがまだ在庫があります。あれから5年経ったシャンプー、まだ使えるのでしょうか…。日用品なら使える可能性はあるとしても、食材のまとめ買いは食べきれず破棄してしまうケースが多いようです。

食品ロスは年間600万トンで、その半数は家庭からでているとも言われています。冷凍庫にミイラ化した魚やお肉はありませんか?忘れがちな切り干し大根や干しシイタケなどの乾物、缶詰などを使えば立派な一品になるものです。底値でまとめ買いするまえに自宅にある食材をどう使い切るかやりくりしたほうがずっとオトクです。

セールは意外な落とし穴が……

節約している「つもり」な勘違い③セールは欠かさず活用する

ちょうどボーナスがでる7月や年末年始に行われるセール。目をつけておいた洋服が30%オフになったらラッキーです。正規の値段で買わずにセールを待って購入するのはやりくり上手のようです。しかし、欲しいと思っていた商品が売れてしまっていたらどうしますか? 割引になっている商品を妥協して買うことになりがちです。妥協して買った商品は「どうせセールで買ったモノだし」と大事にする気持ちが薄れてすぐに飽きてしまいます。

結局は数回着てタンスの肥やしになり、断捨離を思い立った時に真っ先に捨てるターゲットになります。その商品をセールを待たずに買っていたらどうなるでしょうか? 気に入って買ったものは大事に着て、ずっと持っていたいはずです。流行りのデザインをちょっと着てみたいならファストファッションでお手頃な商品で楽しむのもよいでしょう。

お値段が高めの商品はできればセールの時期をあまり意識せず、気に入ったものを欲しい時期に買うのがおススメです。筆者は就職して初めてのボーナスで買ったコートをもう20年間大事に着ています。当時で10万円でしたが3万円のコートを毎シーズン買い替えるよりずっとオトクですよね。これからも大事に着ていきたいと思っています。

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まとめ

1000万円貯めた人は、生活をエンジョイしているのにちゃんと貯まる仕組みづくりができています。

お給料が入ったらまず10~20%先に貯めるために先取りして(著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』では2割をおススメしています)残りは思いっきり使う!とストレスなく貯めることができます。

節約している「つもり」ことはすっぱりやめて、メリハリあるお金の使い方をして1000万円貯める一歩を踏み出しましょう。

稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。

(この記事は2019年2月に初回配信されました)

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