三宅朱莉&水川あさみが旅館を切り盛りする母子に 『霧の淵』ポスター&予告編公開

三宅朱莉が主演を務めた村瀬大智監督作『霧の淵』が、4月6日にユーロスペースにて先行上映、4月19日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が公開された。

第72回サン・セバスチャン国際映画祭の新人監督部門に最年少で選出され、第28回釜山国際映画祭のA Window on Asian Cinema部門招待作品としてアジアプレミアが行われた本作。村瀬監督自ら舞台である奈良県川上村に長期滞在し、現地の人々と交流することから誕生した。

奈良県南東部の山々に囲まれたある静かな集落。かつては商店や旅館が軒を並べ、登山客などで賑わったこの集落で、代々旅館を営む家に生まれた12歳のイヒカ(三宅朱莉)。数年前から父は別居をしているが、母の咲(水川あさみ)は、父(三浦誠己)との結婚を機に嫁いだこの旅館を義理の父・シゲ(堀田眞三)と切り盛りしている。そんなある日、シゲが姿を消してしまう。旅館存続の危機が迫る中、イヒカの家族に変化の時がやってくる。

主演を務めたのは、オーディションで選ばれた奈良県出身の三宅。イヒカの母・咲を、『喜劇 愛妻物語』『滑走路』の水川あさみが演じる。咲は、別居中の夫の実家の旅館を切り盛りするという複雑な状況の中、娘の成長を見守り続ける。

そのほか、イヒカの父・良治役を三浦誠己、イヒカの祖父・シゲ役を堀田眞三が演じた。

公開されたポスタービジュアルは、本作の撮影監督を担当した写真家・百々武のシーンを切り取ったもの。イヒカを演じる三宅の印象的な視線が捉えられている。百々は、これまで河瀬直美監督『殯の森』や東京2020オリンピック映画のスチール担当を務めるなどスチールカメラマンとして活動。本作で初めて撮影として制作に携わった。

あわせて公開された予告編では、秒針の音が響く中、家族の生活の営みと、彼女たちに訪れる変化の瞬間が映し出される。予告編の最後には、本作を一足先に鑑賞した俳優・永瀬正敏からの絶賛コメントも添えられている。

(文=リアルサウンド編集部)

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