【10分で作る早春の味わい】セロリと豚しゃぶのサラダ

材料(2人分)

・豚肉しゃぶしゃぶ用…150g

・セロリ…90g(茎70g、葉20g)

・セリまたはミツバ…20g

(A)

・ポン酢…大さじ2

・エキストラバージンオリーブオイル…小さじ1

・柚子コショウ…小さじ1/4~1/2

作り方

1.セロリの茎はスジを取り、厚さ1㎜に斜めにスライスする。葉はざく切りにする。セリは長さ1㎝に切る。

2.鍋に湯を沸かし、火を弱めて沸騰をおさえた状態で1のセロリだけ加えて、20~30秒で取り出してザルにあげ、水気を切る。

3.2の湯をいったん再沸騰させてから火を弱めて沸騰をおさえ、豚肉を加えて火を止め、肉に火が入り、色が変わるまでおいておく。ザルにあげて、水気を切る。

4.ボウルに(A)を混ぜあわせ、1のセリ、2と3が熱いうちに加えてよくあえる。

5.味見をして必要に応じて調え、器に盛りつける。

ポイント

セロリには旬が2回あります(12月~4月の冬春セロリ、7月~10月の夏秋セロリ)。ニンジンやミツバと同じセリ科の野菜で、ヨーロッパの山岳地帯では紀元前から自生していたともいわれ、薬として使われてきた歴史も長いそうです。

セロリには塩分の取りすぎを調節するカリウム、代謝や疲労回復に期待ができるビタミンB1、B2、抗酸化作用があるとされるビタミンC、ビタミンEがバランスよく含まれています。セロリの独特な香りは、アピインやセネリンなど40種類もの香気成分で、精神を落ち着かせる作用があり、イライラやストレスの緩和にも効果があるとされています。また、葉には、茎の2倍ものβカロテンが含まれていますので、積極的に料理に使用したいですね。

セロリの栄養素は加熱に強く、加熱することで食べやすく、消化も良くなります。セロリを選ぶときは、鮮度の良さが大切に。葉が濃い緑色でみずみずしいもの、切り口にすが入っていないもの、茎が肉厚で筋の間が盛り上がっているものがおいしいです。

今回は、セロリと同じ仲間のセリやミツバとあわせて、香りと食感を楽しむサラダにしました。豚肉の部位はお好みでかまいません。セロリをゆでたあとのお湯で豚肉をゆでることで、豚肉にほんのりセロリの香りが移り、臭みも気になりません。柚子コショウのピリッとした辛みで、さわやかな早春の味わいを楽しんでください。

調理時間

約10分

教えてくれたのは

料理家 依藤 亜弓さん

大学院修了後、大阪あべの辻調理師専門学校に入学。フレンチ、和食の厨房経験を経て、異なるコンセプトで2つの料理教室を主宰。企業やメディアでのレシピ開発、商品開発も多く行う。

ヘルシーな地中海料理のメソッドをベースに、毎日続けられる体に優しいレシピを提案。

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