海外勢の米国債保有額、12月は過去最高更新 日英中3カ国主導

Gertrude Chavez-Dreyfuss

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した2023年12月の対米証券投資統計によると、海外勢の米国債保有額は8兆0600億ドルと、11月の7兆8080億ドルから増加し、過去最高を更新した。

米国債の3大保有国である日本、中国、英国が購入を主導した。

日本勢の米国債保有額は11月の1兆1270億ドルから12月には1兆1380億ドルに拡大し、22年8月以降で最大となった。

日本は依然、海外勢として最大の米国債保有国。

中国の保有額は8163億ドルで、11月の7820億ドルから343億ドル増加した。保有額は2カ月連続で増加した。それ以前は7カ月連続で減少していた。昨年10月には7635億ドルまで減少し、09年3月以来の低水準となった。

英国の保有額は7537億ドルで、過去最高を記録した。

取引ベースでは、米国債には338億ドルの資金が流入した。

米株式は797億ドルの資金が流入した。11月は2億ドルが流出していた。

海外勢の米社債と機関債の購入は続き、それぞれ238億ドルと46億ドル流入した。

© ロイター