「水道水がまずい」沖縄は全国1位 県民の75%が厳しい見方 「きれいと感じない」も61%

 「水道水をそのまま飲む人は12%で全国47位」「水道水をおいしいと感じない人は75%で全国1位」-。パナソニックが15日に公表した「水道水に関する全国調査」の結果から、沖縄県民の水道水に対する厳しい見方が浮き彫りになった。

 「水道水をそのまま飲むのに抵抗を感じる」割合も、沖縄は68%と全国で最も高く、同社は「水道水の硬度が高めとなっている影響も考えられる」と分析している。浄水器を「使っていない」と答えた割合は39%で、37%の福岡に次いで低かった。

 「住んでいる地域の水道水はきれいだと感じるか」という設問に「感じない」と答えた割合も、沖縄は61%で全国1位。全国の22.7%を大きく上回った。

 県内では米軍基地周辺の河川などから有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が検出され、飲み水を心配する声も少なくない。ただ今回の調査は回答理由を聞いておらず、PFAS問題との関係について担当者は「分かりかねる」と述べるにとどめた。

 調査は今年1月、インターネット上で各都道府県100人ずつ、計4700人を対象に実施した。(社会部・島袋晋作)

(資料写真)水道

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