立腹…知り合った男性、彼女と浮気か ハンマー買った彼氏、男性と飲酒中に嘔吐…あざ笑った男性に激怒、ハンマーで殴り殺害 遺体入れたキャリーバッグ捨てた彼氏、法廷で認める 弁護士、計画性を否定「犯行は笑いが原因」

さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

 2021年12月、職場の同僚のインドネシア人男性=当時(29)=を殺害し、遺棄したとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた、インドネシア籍で無職の男(36)=埼玉県鴻巣市稲荷町=の裁判員裁判の初公判が14日、さいたま地裁(小池健治裁判長)であった。男は「間違いありません」と起訴内容を認めた。争点は量刑で、検察側、弁護側双方とも起訴内容についての争いはない。

 冒頭陳述で検察側は、男は17年に男性と知り合い、自身の交際相手との浮気を疑うなど悪感情を抱くようになったと説明。犯行前日にホームセンターでハンマーを購入し、犯行直前には共に飲酒していたが、酒に酔い、吐いていたところを見られ、嘲笑されたことに腹を立て犯行に及んだと指摘した。

 一方弁護側は、犯行は笑われたことが原因で突発的だったとして計画性を否定した。

 起訴状などによると、男は21年12月30日、鴻巣市のアパートで同僚の男性の後頭部をハンマーで複数回殴打するなどとして殺害。同日、遺体をキャリーバッグに入れ、自動車に積載して、バッグごと福島県内の荒れ地に遺棄したなどとされる。

 死体遺棄容疑で男と共に県警に逮捕されたインドネシア籍の男女については、さいたま地検がいずれも不起訴処分にしていた。

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